元気の源

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報道番組「ニュースイレブン」の社会部遊軍記、布施京一は、彼はまともに会議には出ないが、独自の取材で多くのスクープをものにしてきた。
扱うネタは幅広く、独自の、独自の嗅覚と幅広い交友関係をもち警察も知らない情報が集まる。
そして鋭い洞察力で警察すらまだ知らない事件を先読みしてスクープをものにする。
布施が興味を示したのは女子学生猟奇殺人事件。
警視庁捜査一課第二係、その事件の担当、黒田は警察も知らない事実を布施が握っているらしいと感づく。
黒田は、彼に張り付くことを決める。
記者と刑事、異色のタッグを組んだ二人は、やがて事件に潜む大きな闇の核心に迫ってー。

久しぶりの本のアップ

待ち望んでいた『スクープ』の続編


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1997年の作品とあったから･･･10年ぶりに続編が出るってすごいと思う。
設定が色あせてないってことだから・・・


主役の布施は普段は飲み歩いて遊んでばかりの、何も考えていないようなキャラだけど、
何故か表に現れないような情報も彼の元には集まる。
上司の鳩村デスク、刑事の黒田が布施はきっととんでもない情報収集をおこなっているに違いないと一緒に飲みに同行するが、一向に情報提供者たちと接触する気配もない。
本気で楽しんでるだけ。
そういう人に情報が集まるんだといった登場人物がいて、面白かった。

以前、情報を集めるだけでは「情報オタク」、それをどう活用できるかが問題･･･というのを読んだことがある。
情報を有効活用できる人が最終的に"勝つ"んだろうね。

ストーリーに大きな動きはなく、淡々とパズルのピースが集まっていく感じ。
気がつけば･･･全体像がうっすら見えてくる。
この淡々と進むのが楽しかった。

布施と警視庁捜査一課の刑事黒田は、ある意味持ちつ持たれつの関係。
刑事が記者を張り込んで事件の解決の糸口を見つけるというちょっと変わった切り口。
今後も続編を期待