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カテゴリ:本
個人情報を巧みに悪用した振り込め詐欺を追う京都府警サイバー犯罪対策課の万田。 しかし途中で突然ITエンジニア誘拐事件の捜査を命じられる。 犯人の送ったメールの送信元が以前万田が担当していた冤罪事件の関係者であることがわかり、 関係者であるハッカー、武岱に協力を願い出る。 官の巨大システムの発注に関するトラブル? 利権のトラブル? さまざまな可能性が浮上。 ビックデータにまつわる今の時代の警察小説。 タイムリーすぎる…この小説。 発売になったのは4月。 読んだのは5月。 そして…6月に未曾有の年金情報流出事件発生。。。 この小説を手に取ったときは"マイナンバー制度"が頭よぎったけれど、読んでみてただただ恐ろしいと感じた。 以前よりビックデータの利用には賛否両論。 個人を特定できないなら…と考えたけれど、安易に答えちゃいけないんだなと。 作者がITをしりつくすエンジニアということで、問題点などもきっちり見せてくれる。 絶対安全。 絶対大丈夫。 は存在しない。 でも最新技術を使わないと不便で仕方がないというのも無視できない。 矛盾をすごーく感じた一冊だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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