「神様からひと言」by萩原浩
タイトルに惹かれたことと書店のお勧めコーナーにあったことから手に取った一冊。食品会社のお客様相談室、つまりは苦情処理係のお話。リストラの対象となる人が集まる部署の中で毎日かかってくるクレームを処理していく人たち。クレーマーな主婦の攻撃をうまくかわし、ゆすりやを見事な連携プレーで撃退する。その撃退法には痛快なものがある。実際にクレームをつけたことはないけれど、一度は電話してやろうかと思ったこともある。でも相手は謝罪のプロ。きっと実際の現場でもうまくかわされるんだろうなぁ・・・と思ってしまう。最後には見事に大逆転劇をみせてくれるのが痛快。この本での「神様」はお客様のことなんだけれどね。「神様からひと言」誰にでもあるものなのかな。私にとっての「神様」は誰なんだろう。中学時代からの友人にあって、ちょっと思った。彼女と話をしていると私の悩んでいたことを「やってみれば」のひと言で片付けていく。すごいなぁ・・・と思いながら聞いていた。長年付き合っているからこそ言えるひと言なのかもしれないな。親に同じことを言われているのと気心知れている友人がいうのではまた感じが違う。それを実行するかどうかの「最後のひと言」は自分なんだけれどね。・・・・ということはやはり「神様のひと言」は自分自身ということか。難しいね。神様からひと言