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ブログ「鉄道幻灯館」

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2008年12月の記事

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良いお年を

今日から大晦日まで、年末恒例の中国詣でをしますので、しばらくの間、ブログの更新ができません。思い返せば、私が初めて中国の蒸気機関車を撮影しにいったのは2003年の年末でした。そのとき中国は、2008年の北京オリンピックまでに国内鉄道の完全無煙化を達成すると宣言しておりました。しかし、首都北京と地方の鉄道事情に大きな格差があることは、初めて訪ねた人間の目をもってしても明白であり、いくらマンパワーを誇る中国であっても、わずか5年ほどで広い全土を一気に無煙化するのは、ほとんど不可能だろう、オリンピックが終わっても地方に行けば、まだまだ蒸気機関車が現役で動いているに違いない、と正直、高をくくっていました。そして北京オリンピックを迎えた今年2008年。完全無煙化はなりませんでしたが、国内で動く蒸気機関車はほんの一握りとなり、それも風前の灯で、一両年のうちに消えてしまうのは確実でしょう。今から30数年前、わが国が無煙化を強力に推し進めていたとき、最後の蒸気機関車にぎりぎり間に合った世代としては、この数年間の中国の急激な変化は、あのころとダブって見えました。わずか5年ほどで広大な国土の完全無煙化を達成してしまう彼の国の底力には、畏敬を通り越して畏怖の念さえ覚えますが、何はともあれ、今日から5日間、最終局面を迎えた中国現役蒸機の姿をこの目に焼き付けてこようと思っています。今年一年間、このブログをご愛顧くださったみなさんも、良いお年をお迎えください。それでは行ってまいります。

2008/12/27

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伊勢奥津駅に残る給水塔

名松線では、かつてC11が客車列車を牽いていたそうです。残念ながら、わたしはそのシーンには出会えなかったのですが、終点の伊勢奥津駅には、今でも蒸気機関車時代に使われた給水塔が残されています。すでに全体が錆に覆われ、パイプの一部などが脱落しているところもあるのですが、産業遺産として次代に引き継ぐ意味は大きいと思います。そしてさらにいえば、この給水塔のそばに実際に煙と蒸気を上げる機関車を並べてみたいものです。日本各地には、蒸気機関車を走らせてほしいと思う場所がいっぱいあります。ロケーション的には名松線も十分その資格があると思います。クリスマスプレゼントもしくは新年のお年玉としてJRの英断を期待したいものです。

2008/12/26

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鉄橋を渡る名松線のキハ11

名松線は雲出川の上流で何回かにわたって川と交差しています。本日の思い出の1枚は、そうした場所の１つで、雲出川に架かった鉄橋を渡るキハ11です。名松線の沿線は伊勢茶の産地でもありますから、あちらこちらで茶畑を眺めることができます。また、秋の紅葉が美しいことでも知られています。そうした渓谷や茶畑、紅葉などを眺めながら、のんびりとローカル情緒を堪能するのも悪くありません。いつも写真主体で行動を考えてしまうのですが、たまにはそうした乗り鉄な1日があってもよいかな、と思ったりしています。

2008/12/25

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近鉄ビスタカー

名松線はローカル線ですから、昼間の運行本数はかなり少なく、家城では正午前に列車交換が行われると、午後2時過ぎまで列車がありません。何もせずにのんびりするのも手ですが、近くに近鉄大阪線が走っていますので、そちらへ行ってみました。年に数回、仕事の関係で奈良へ行くことがあり、そのときは近鉄を利用するのですが、日常利用している阪急ほど身近に感じる鉄道ではありません。仕事がらみですから、カメラも持っていけませんし……（笑）。でも、バラエティに富んだ列車を見るたびに、目が輝いている自分がいるのに気づきます。特に、ビスタカーに代表される橙色とブルーの「近鉄特急」は良いですね。わずか30分ほどの時間ですが、この日も、ビスタカーをはじめ、特急や普通、いろいろなタイプの列車を撮影することができ、さすがは日本一の私鉄だと感心しながら、もう一度名松線へ戻りました。

2008/12/24

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南家城の疎水堰を行く名松線のキハ11

上流から流れ下ってきた雲出川は、家城の町の手前で大きく蛇行します。名松線の線路もそれに沿った形でカーブを描き、最後は鉄橋で川を渡り、家城の町へと入っていきます。蛇行する手前には南家城の疎水堰があります。この堰は古く平安時代に開削されたそうで、日本の疎水百選の１つにも選ばれています。疎水の横にはコテージを備えたキャンプ場があり、川に面しては親水公園も設けられています。公園の中には桜並木がありますので、桜の季節はさぞかしきれいだろうと思いました。来春、再度訪れてみたいものです。冬枯れの今、桜並木は幹だけになっていますが、逆にそのおかげで名松線のキハ11がよく見えます。疎水の堰と組み合わせて撮影したのが、本日の思い出の1枚です。

2008/12/23

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朝の名松線

先日、名松線の撮影に行ってきました。名松線は三重県の松阪駅と伊勢奥津駅を結ぶ43.5kmのローカル線です。もともと名張と松阪を結ぶ計画だったことから名松線と名付けられたのですが、残念ながら計画は頓挫、現在は終点の伊勢奥津駅から名張行きのバスが運行されています。一時は廃止対象線区にも選ばれましたが、代替道路の未整備を理由に廃止対象から除外されました。国鉄分割民営化後は特に廃止の話もないようです。名松線は以前にも一度訪ねています。特に家城から伊勢奥津にかけては雲出川に沿って走るため、情景写真向けのロケーションが随所に点在しています。この日は朝7時に大阪を走り出し、伊勢奥津に着いたのが午前9時少し過ぎ。ちょうど9時半発の松阪行きがありますので、撮影場所を探しながら移動しました。ただ、冬場の朝の時間帯では太陽の位置が低く、日影になる場所が多いため、結局、伊勢奥津から伊勢八知にかけての渓谷区間では撮影をあきらめ、伊勢鎌倉駅の近くにある鉄橋で撮影したのが、本日の「思い出の１枚」です。

2008/12/22

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阪急淡路の大イチョウ

この日は天気が良かったのと、太陽の位置関係から、阪急淡路駅のそばにあるイチョウの葉がことのほか美しく輝いていました。淡路駅では京都線と千里線がクロスしており、京都線にある駅では、桂駅と並んで交通の結節点となっています。駅をはさんで東西には商店街が広がり、庶民的で活気にあふれた町でもあります。また、駅のすぐ東側で城東貨物線と交差しており、近い将来、城東線が旅客を取扱うようになれば、JRとの連絡も可能になるのではないかと思います。この大イチョウは、そうした人間の世界の移り変わりを、これまでも眺めてきたのだろうし、これからも静かに見つめていくのだろうと、黄色く色づいた葉を見ながら、そう思いました。

2008/12/21

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阪急6300系を駅撮り

お昼に実家へ行かなければならないため、朝のうち1時間くらいだけ6300系の撮影に行きました。地図上の大まかなイメージでいうと、大阪と京都は右上がり45度の角度で結んだ線ということができます。朝のうちは京都から大阪へ向かう列車が順光になるのですが、駅撮りで対角線方向から撮影すると、正面には日が当たりますが、列車側面は影になってしまいます。もちろん、駅の立地によっては、必ずしもそうならない場合もあるのですが、本日の思い出の1枚は、ほぼ上記の光線状態となっています。そういうわけで、品川530さんへの業務連絡です。例の駅、晴れた午前中はこんな感じで～す。すでに粗方のロケハンは済んでいると思いますが、バリ順とはいかず、ちょっと残念ですねえ。午後の方が側面にも日が当たるかも？

2008/12/20

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マルーンの疾風（かぜ）、阪急6300系

城東貨物線のあとは、以前から気になっていた阪急の6300系を撮影することにしました。ある一時期を除けば、人生の大半を阪急沿線で過ごし、今も毎日、通勤で阪急を利用していますので、一番なじみのある私鉄といえば、やはり阪急となります。昔から阪急のカラーは茶色のマルーンが基調で、私鉄王国といわれる関西においても、その渋さ、上品さは際立っています。もともと関西出身の方がたですが、今や東京で生活されている品川530さん、Gontaさんと先日、一緒に阪急に乗ったのですが、お二人は車輌の造りの良さに改めて感嘆の声を挙げていました。毎日、阪急に乗っていて、それが当たり前と思っている者にとっては、そうなのか、と逆に驚いてしまいました。京都線の特急として一世を風靡した6300系ですが、終焉のときが近づいているようです。本線を特急として走っている姿を目にすることができるのも、あと僅かの間です。なくなるからといって急に撮影するのは本意でないのですが、阪急電車に関しては、ひとまずその点は問わないことにいたしましょう。

2008/12/19

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城東貨物線のDD51とイチョウ

わたしのブログは、１つのテーマが始まると数日続くことが多く、そのため、次のテーマの写真は、実際に撮影したときと、アップする時期に多少のずれが出ることがあります。本日の「思い出の１枚」は、城東貨物線の築堤を走るDD51貨物ですが、10日ほど前に撮影したものです。イチョウの黄色がとてもきれいで、その輝きに惹かれてシャッターを切ったのですが、残念ながら、今はすでにイチョウの葉もほとんど落ちてしまっています。晴れた日にはどうしても遠出を優先してしまうため、天気の良い日に城東貨物線を訪れることは少ないのですが、この日は久しぶりに晴れの城東貨物線カットを撮影することができました。過ぎ行く秋を惜しむ1枚となりました。

2008/12/18

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鏡川を渡る土佐電鉄

昨日ご覧いただいた写真の反対を向いて撮影したのが、本日の「思い出の１枚」です。高知市内には鏡川という結構大きな川が流れており、鴨部と鏡川橋の間に架かっている鉄橋で、電車はこの川を渡ります。ちょうど橋と川の名を示す道路標識がありましたので、それを大きく取り入れて構成してみました。撮影時刻は夕方近くなっていましたので、頻繁に車が通っていたのですが、この瞬間はパタッと流れが止まり、画面にも数台の車しか写っていません。しかし、もう少しがんばって、全然写り込んでいない写真が撮れれば、完璧だったのに、とその点がちょっぴり残念。

2008/12/17

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土佐電鉄鴨部のカーブにて

やっぱり路面電車の回転半径は小さいな、と思ったのは、朝倉から東へ1kmほど移動したところにある鴨部の陸橋上から土佐電鉄を眺めたときです。鴨部電停を過ぎ、次の鏡川橋電停へ至る間に、電車はほぼ90度直角に方向を変えるのですが、その様子がまさしくクルッと回るようで、まるで模型の電車のようなのです。朝倉から鴨部の間は併用軌道で、電車と車が同じ路面を走っているのですが、この曲線部分は専用軌道となっています。陸橋の上から眺めながら、いつかこんな場面を模型のジオラマで再現できたら、なんて思ってしまいました。

2008/12/16

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土佐電鉄のタブレット交換

朝倉電停では、伊野から来た電車と伊野行きの電車との間でタブレットが交換されます。路面電車でタブレット交換が行われるのは珍しいと思います。昔の国鉄なら駅員さんが重々しい仕草でタブレットを受け渡ししていたのですが、ここにはそうした人もいませんから、電車を隣どうしに並べ、運転席の窓越しに直接タブレットが交換されます。毎日何十回と繰り返される動作ですから、交換作業そのものはアッという間に終わってしまいます。撮影チャンスはほんの一瞬です。今の時代ですから、デジタル運行システムを活用すれば、手間のかかるタブレット交換などしなくてもすむと思うのですが、アナログシステムの方が確実なのでしょう。安全運転のためのタブレット交換、良い光景を見せてもらいました。

2008/12/15

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イチョウと土佐電鉄

高知の朝倉は高知大学があるところです。高知から来た土佐電鉄の電車の半分は朝倉で折り返し、残る半分が終点の伊野へと進んでいきます。わたしは一時期、高知に住んでいました。その頃と比べると、市内の中心地であるはりまや橋交差点付近は、百貨店であったビルがなくなり、大きく様変わりしていますが、朝倉付近はあまり変わっていません。路面電車が大きな音を立てて走っていく電車道に並ぶ店や家も、昔ながらの佇まいです。朝倉電停の近くで伊野方面からやってくる電車を待っていると、ちょうどバックに黄色く色づいたイチョウの木が見えました。午後の光線を浴びて、イチョウだけが浮かび上がるように輝いています。しばらく待っていると、古いタイプである3枚窓の電車がやってきました。願ってもない組み合わせとなりました。

2008/12/14

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土讃線佐川の水鏡

この日は佐川まで行って高知の方へ引き返すことにしました。佐川町は、町のいたる所で化石が採れ、ドイツの地質学者エドモンド・ナウマンが地質学上重要な場所として紹介したため、化石などに興味のある人がたくさん訪れています。町内には珍しい化石のコレクションを集めた佐川地質館という博物館もあります。さて、次の列車をどこで撮ろうかと撮影場所を探していたら、小さな鉄橋が架かっていました。ちょうどきれいに色づいた紅葉の小枝もありましたので、それを取り入れて画面を構成しました。朝の鏡川で果たせなかった水鏡を押さえることができました。

2008/12/13

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土讃線撮影記

朝倉での土佐電鉄（路面電車）撮影は午後にまわし、JRに沿って西に移動しながら撮影ポイントを探しました。ついこの間まで、JR四国では国鉄急行色の気動車が人気を集めていたのですが、姿を消してしまいましたね。JR四国色のキハ47やキハ40はまだ活躍していますが、これらもそのうち新しい車輌に置き換えられるのでしょう。この日、土讃線の西部区間ではキハ47やキハ40の姿を見ることはありませんでした。和紙で有名な伊野町から、桜どころとして人気の高い佐川町まで撮影ポイントを探してみたのですが、ここぞという場所を見つけるのには苦労しました。土讃線では列車の運転本数があまり多くないため、普通列車といえども、大切に撮影しなければなりません。たまたま線路に沿った道路が下り坂となり、目線の位置に線路の来る場所がありましたので、そこで普通列車を待つことにしました。

2008/12/12

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鏡川の鉄橋を渡る土讃線の気動車

少し前のことになりますが、週末を利用して妻の実家がある高知に里帰りしてきました。向こうにいる間、妻は母親とのんびりし、私は四国の鉄道を撮影するというのが、いつものパターンです。というわけで、久しぶりに土讃線と土佐電鉄に出かけてきました。帰省前に過去の撮影データを調べてみると、土讃線の撮影は1年半ぶりになります。自分ではそれほどブランクがあいているとは思っていませんでしたので、意外でした。今回はJR以外に土佐電鉄の写真も撮りたかったので、まずは高知から10kmほど西のところにある朝倉を中心としたエリアへ向かいました。ここであればJRと土電の二兎を追うことができるからです。朝一の撮影は朝倉駅の近くにある鉄橋で行うことにしました。着いた瞬間は川面に波一つなく、水鏡に最適の状態だったのですが、列車が通過する直前にサワサワと風が吹き始め、残念ながら水鏡の目論みは水泡に帰しました。仕方がないので、魚道を取り入れた構図に切り替えました。しばらくしてやってきた単行の気動車のステンレスボディが、朝日を浴びて一瞬輝きました。

2008/12/11

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湘南の海と江ノ島電鉄

湘南と言えば、やはり海が見えなくちゃ、というわけで、江ノ電に乗って藤沢方向へ移動し、江ノ島の海が眺められる鎌倉高校前駅まで来ました。ここは海がらみの江ノ電カットを撮影する定番ポイントです。この日は天気もよく、暖かい秋の日でしたので、ことのほか行楽客が多く、湘南海岸は大渋滞でした。そのため、江ノ電を撮っても、線路と並走している道路上の車がどうしても入ってしまいます。しかしまあ、それもある意味、湘南らしいカットかもしれません。シングルアームの電車に真新しい車が写ったこの写真も、何年かすると、古色漂う1枚になるのは間違いありません。その判断の基準になるのが、車のデザインであったりするのですから、時代を表すものを取り入れておくのも１つの方法かもしれませんね（今日は、何となく言い訳じみているなあ……。笑）。

2008/12/10

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江ノ電撮り歩き

1時間ほどタンコロ祭りの撮影を楽しんだあと、隣り駅の稲村ヶ崎まで品川530さんとブラブラ撮り歩くことにしました。古都・鎌倉、湘南海岸といったフレーズが関西人の旅ごころをくすぐります。こんなにのんびりと電車を撮るのもいいなあ。江ノ電は民家の軒先をかすめて走っていますので、線路に沿った道を歩いても、なんか近所を散歩しているような感じです。「電車を撮る」といった力み、肩の力が消えていくのが自分でも分かります。稲村ヶ崎までの間には道路と並走するような場所がありました。そこにはやっぱり数名の「鉄人」が集まっていましたので、みなさん目の付け所は同じなんだな、と思いました。線路の反対側には瀟洒な洋館も建っています。このあたりが、やっぱり湘南ですね。家族連れと思しき一家が自転車でやってきました。バックに江ノ電を配して、ちょっとおしゃれな湘南の1カットとなりました。

2008/12/09

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タンコロのマスコン

タンコロ祭りが開催されている江ノ島電鉄の極楽寺電車庫は、たくさんの人であふれていました。普段、こうしたイベントにはほとんど足を運ぶことがないため、へえ～、ほお～、と新鮮な驚きです。しかし、いざタンコロを撮ろうとしても、次々と記念撮影をする人が入ってきて、車輌だけを切り取ることはできません。ま、イベントだから、と割り切って撮影していきました。タンコロは車内も開放されていましたので、少しだけ中に入ってみました。木製の床のワックスの匂いが、小学校の床を思い出し、懐かしく感じました。あのころは、夏休みとか冬休みの間にワックス掛けが行われることが多かったなあ。休み明けの学校と、あのワックスの匂いは密接に結びついています。運転席ではマスコンが朝の光を浴びて、鈍く輝いていました。「このマスコンが動かされることは、まずないんだろうなあ。でも、このタンコロが走っているところを一度見てみたいな」などと思いながらシャッターを切りました。

2008/12/08

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江ノ島電鉄のタンコロ祭り

品川530さんのお誘いながら、江ノ島電鉄のタンコロというのがいかなる車輌なのか、全く知らないままついていきました。すでに品川530さんのブログでも紹介してくれていますが、関西に住んでいると「湘南」という言葉の響きには大いなる憧れを抱くものの、なかなか足を運ぶ機会がありません。「稲村ヶ崎」という駅名で「お、稲村ジェーンの稲村やね」とか、七里ヶ浜では「サザンの歌が聞こえてきそう」なんてことを話しましたし、江ノ島を見たときには「20年ほど前の『彼女が水着に着がえたら』という映画では、湘南沖に沈んだ飛行機をめぐる宝探しがテーマやったな。織田裕二と原田知世が若かった。でも、あの映画、陸上は湘南で撮影しているけれど、水中シーンは沖縄の慶良間で撮ってたな」なんてことを思い出しながら、満員の江ノ電に揺られていました。

2008/12/07

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EF66 53号機が牽引する「富士・はやぶさ」

次の日は、品川530さんのお誘いで江ノ電のタンコロ祭りに出かけました。横浜駅で合流することを約したのですが、私はその前に新子安駅で「富士・はやぶさ」を撮影することにしました。この駅は横浜寄りのホーム端がきれいにカーブしており、手軽に駅撮りができるため、ファンに人気の高い場所です。カーブの向きは逆になりますが、大阪でいえば岸辺駅みたいな感じです。以前もここで撮影したことがあるため、行きがけの駄賃をもらうことにしたのです。東京から電車に乗っていくと、ホームの端にはすでに5人ほどの先客がいました。ウォーミングアップを兼ねて上り下りの列車を撮っているうち、本番がやって来る時刻となりました。この日は前日のような遅れもなさそうです。朝日を浴びてカーブの向こうに姿を現したEF66をファインダーの中で見ていると、今年の3月に姿を消した「なは・あかつき」を思い出しました。あれからまだ1年も経たないのに、もう随分と昔のような気がします。大阪にいると「富士・はやぶさ」は東京へ来るか、九州へ行くかでもしないと、お目にかかれません。あと何回この姿を拝むことができるのでしょうか。

2008/12/06

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ボンネット急行「能登」

特急「北陸」が発車してから30分ほどあとに、今度は急行「能登」が発車します。国鉄色の特急は、大阪近辺では「雷鳥」や「北近畿」など、まだまだ目にすることが多いのですが、ボンネットはすでに完全に姿を消してしまいました。103系にしろ、201系にしろ、「東」ではなくなったけれど、「西」ではまだまだ健在、という図式が当たり前のなか、ボンネットに関しては東西が逆転しています。臨時列車でなく、定期列車で運行されているのもうれしいことです。実は、今年の夏に東京へ行ったときも、このボンネット「能登」を撮影しているのですが、夜、発車前の姿を撮るのは初めてです。深夜にちょっとした興奮を味わいました。しかし、間近で見るボンネットは正直、かなりくたびれています。そう遠くない将来、この列車も別の車輌に置き換えられるか、列車そのものが廃止されるかもしれないと思いながら上野駅をあとにしました。

2008/12/05

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EF64牽引の寝台特急「北陸」

東京での用事が一段落し、お茶の水のホテルにチェックインしたのは午後9時半を回っていました。折角東京へ来たのですから、こちらでしか撮ることのできない列車を撮影したいというのは、「鉄」の悲しい性です。今夜は疲れているので静かに身体を休め、明日「朝練」をするか、今日中に撮影しておくか、少し迷ったのですが、晩秋のこの季節、「朝練」はつらいものがあります。よって、荷物を置いて再度、出かけることにしました。行き先は上野駅。ねらいはEF64牽引の寝台特急「北陸」とボンネット急行の「能登」です。大阪にいると、伯備線に出かけるか、中央本線まで足を伸ばさないとEF64に出会うことはできません。そのため、私にとってEF64は貴重な機関車です。寝台列車が廃止されつつある現下の状況では、ブルートレインを牽いていることも魅力的な要因の１つとなります。上野駅のホームには同じような考えを持つ鉄道ファンがすでに何人もいました。そうした人たちと入れ替わりながらEF64を撮影しました。定刻、EF64はゆっくりと走り始めます。手前に動いてくるのに合わせてズーミングしながら、最後は流し撮りで撮影してみました。

2008/12/04

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東京駅留置線の「富士ぶさ」EF66を俯瞰

この日、特急「富士・はやぶさ」は、東京に到着するのが1時間ほど遅れていました。朝からの打合せが一段落したのが、ちょうど午前11時前です。遅れている「富士ぶさ」がまもなく到着するはず、と思い、再度、窓際でカメラを構えさせてもらいました。予想どおり、大きくカーブを描きながらブルーの客車列車がゆっくりと東京駅に進入してきます。ホームに停車したあと、しばらくして客車と切り離されたEF66が留置線へ進んできました。その横を山手線、中央線の電車が通過していきます。かつては東海道・山陽本線の花形列車として君臨したブルートレインも時代の流れに勝てず、来年3月、「富士ぶさ」の終焉で、ついに歴史の彼方へと走り去ることになります。もうすでに来年を見越して、ファンの撮影フィーバーも始まっています。貴重な角度から撮影できた本日の1枚は、私にとって思い出に残るカットとなりました。

2008/12/03

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東京駅を俯瞰撮影

先日、用事で東京に行ってきました。今日からしばらく東京シリーズを続けます。用事があったのは、東京駅のすぐそばに建っているビルの中。そしてそこからは、ひっきりなしに通過している眼下の列車を眺めることができます。ここはもう、はっきり言って「鉄」のパラダイスです。手前を東北・山形・秋田などの新幹線が、なかほどを東海道・京浜東北・山の手といった在来線が、さらに一番向こうの高架部分を中央線の電車が行き交います。文化遺産ともいえる東京駅のレトロな駅舎は、この角度から見ると模型のようで、立っている場所のこともあり、まさしく天にものぼる心地です。私が「鉄」であることを知っている事務所のスタッフは、写真を撮りたいという私の申し出に快く応じてくれ、おかげで貴重な角度からのカットをゲットすることができました。

2008/12/02

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城東貨物線の築堤を行くDD51

週末を利用して、妻の実家（高知）へ里帰りしていたため、ブログの更新ができませんでした。世間では0系新幹線が運転を終了するなど、「鉄」の話題には事欠きませんでしたが、そうしたこととは無縁の土讃線や土佐電鉄などを久しぶりに訪ねてきました。詳細はまた後日、このブログで紹介させていただきますが、もう1日だけお散歩マーキングの報告を続けます。神崎川鉄橋で撮影したあと、大阪行きのトワイライトエクスプレスを吹田の周辺で撮影。そのあと、昼食をはさんで再度、城東貨物線を撮影するというのは、いつものパターンです。城東貨物線の第2ラウンドは、これまたいつもの築堤です。ここは春夏秋冬、それなりの季節ネタがあり、これまでにもそうしたカットを撮影してきました。たとえばユキヤナギや梅、八重桜、タチアオイなどと絡めたDD51貨物の写真が思い出されます。そうそう、びわや夏みかんもなっていたなあ。ここは私にとって、マーキングの場所として欠かすことができないポイントです。今回は季節ネタをあえて外し、築堤の上を走るDD51をサイドからワイド気味に撮ってみました。

2008/12/01

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