オタモイ峠のSLニセコ号
翌朝は小樽へ移動です。当初は小樽運河をはじめ、市内観光を行う予定でしたが、秋の函館本線といえば「SLニセコ号」が走っているじゃありませんか。これをみすみす見逃すのは、何とももったいない。そこで非鉄の妻子を相手に家族会議。当初、「あなたは汽車を撮ったらいいじゃない。わたしたちは小樽の市内を散策するわ」と、完全な別行動を取ることが提案されましたが、「ちょ、ちょ、ちょっと待ったり~な。なんぼなんでも、それはちょっと寂しいやんか」と話した結果、小樽市内の観光は翌日にまわし、この日はニセコ方面で北海道の大自然を満喫することになったのでございます。そこで妻子は函館本線(山線)の普通列車で一足先に小樽を出発。SLニセコ号を追いかけるわたくしとは倶知安で合流し、その後、ニセコ方面へ行くことになりました。ほっ。小樽駅で妻子と別れたわたくしがまず向かったのは、オタモイ峠でありました。ここでは、数年前にも一度撮影しているのですが、以前に比べるとギャラリーの数が格段に増えています。定番の撮影ポイントであることを改めて認識いたしました。定刻。小樽発車の汽笛が遠くから聞こえてきます。それまで雑談をしていた鉄人たちの表情が引き締まり、それぞれ露出など、最終チェックに余念がありません。数分後、ドラフト音が一段と高まってきました。そして旧型客車との組み合わせがバッチリ決まったC11 171号機が姿を現しました。う~ん、やっぱり蒸気機関車はよいものです。今日10月31日は、世界勤倹デー(国際貯蓄銀行協会、1925年)、ガス記念日(日本瓦斯協会、1972年)だそうです。