ケセラセラ

３年前・・　

一人　手のかかる子どもがいた・・半端じゃない・・

出会った子どもの中で　「最強」だった・・

机の上を　ピョンピョン飛びながら移動する・・

私は内心・・「上手に飛ぶなぁ～」と感心した・・

猿飛佐助のようだ・・古すぎる

話も全く聞けない・・暴言を吐く

すぐ、手が出る　足が出る・・

だから、ケンカは日常茶飯事だ


が、彼は　発達障害ではない

健常児だ・・何をもって健常児というのか　いささか疑問ではあったが

甘やかされて育った・・

叱る人がいなかった・・

他のスタッフは　頭から湯気が立ち上るが如く叱り続けた・・

私は　カラダが弱っていたので　（＾＾；

叱らなかった・・

彼は　時々、私の傍にきて　いろいろな話をした・・

すっごい　小さな声で・・

「もっと、大きな声でしゃべりなよ」と言っても・・ダメ・・

その子が　ある日

運動場から　大きな声で

「先生、見て！見て！　虹が出てるよ！　」と

空を　指差して　叫んでる・・

何故かしら　涙が零れた・・

その時の　光景を忘れるコトはできない


今日、その彼と　久しぶりに出会った

自転車を走らせながら　

「先生、元気かぁ～、もう、若くねぇから　身体、大事にしろよ　」

うっ～む・・・嬉しいような・・・微・微妙・・