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テーマ:障害児と生きる日常(4433)
カテゴリ:yo-yo(mummy)のつぶやき
3年前、Georgeが自閉症スペクトラムだと診断された時、私の中で嵐のような変化がおきた。最初は感情起伏が激しくなり、小さいなことでいちいち腹を立てたり、夜になると訳もなく涙が止まらなくなった・・・。そして、慢性的に疲労を感じて、いつも風邪を引いている状態だった。でも、そんなことにかまっていられない!イギリスに移住し、主人は仕事柄しょっちゅう、海外に2~3週間出張するし、子供たちはまだ小さいし…「私がしっかりしなくちゃっ!」っていつも思って、自分のことをお構いなしにしていた。
2年前の夏、毎晩眠れなくなってきて、同時に喉の痛みが慢性化してきて、扁桃腺かと思って病院に行った。看護婦さんの「How are you doing?」の言葉に、涙が怒涛のようにあふれ止まらなくなった。すぐにドクターのアポが取られ、間もなく「ディプレッション」と診断された。みんなの前では明るく振舞えるし、別に家に閉じこもっているわけでもなかった。正直自分がそんな状態だったなんて…夢にも思わなかった。 「クラッチあわせのつもりで、飲みなさい」 と薬が処方され、すぐにカウンセリングの予約が取られた。初めてカウンセラーに会ったとき、 「今の気持ちを表現して。」といわれ 「いつも頭の上に深い霧が立ち込めている感じで、それを掃い除けようとしても、無理なんです。何とかしてこの状況から抜け出したい!」といった。 こうして始まった10回のカウンセリング。彼女に 「息子さんの障害が明らかになったとき、今まで自分の中で描いていた、ごくありふれた彼との生活を失ったという悲しみに、無理やりふたを閉めてしまったんだね。」 と言われたとき、改めて 「そうだったかもしれない。悲しむ自分を自分勝手な悪い母親だと思っていたかも…」 と素直に思えた。最初は緊張したけれど、結局まったくの赤の他人でプロのカウンセラーに話すことによって、どんどん気持ちが軽く、 「そうか、自分が悪いんじゃないんだぁ。」 と励まされ、どんどん前向きになっていった。今は、Georgeの自閉症は、彼の個性として明るく受け止められるようになった。また、このお陰で多くの素敵な人たちに出会えたとも思える。 そして今、カレッジのArtコースで絵を習い、今日新たにカレッジで「Moving on」という、自分の自信を取り戻し、これからの自分の新しい目標に向かって、着実に進んでいく方法を学ぶコースがスタートした。私にとって新たなチャレンジである。目下大きな目標は、Georgeとの生活をメインに私が体験してきたことをいつか、本にしてみたい(誰も興味ないかもしれないど…ビジネスとは別で。(^^ゞ)ということ。とにかく、母が明るく元気でいることが、子供にとっての大きな幸せだと思って、これからも頑張ろうと思っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jan 28, 2006 07:45:31 AM
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