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2016.08.06
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 人生の醍醐味の半分は、「できなかったことができるようになる」ことかもしれません。今の自分には縁がないというか、夢見ることさえ許されていない気のするような遠い目標が、毎日の正しい努力の積み重ねで次第に近づいてくること、いやでもできるようになってくる経験というものがあります。学生のときなら学業や部活動を通して、社会人になれば毎日毎日の業務を通して、できなかったことがだんだんできるようになります。もちろんその最中にはつらいこともありますが、得られる結果の大きさに比べれば、小さなマイナスは我慢できるものです。


 しかし人生の醍醐味のもう半分は、「できたことができなくなる」ことかもしれません。深く考えずとも日々の生活が経験値として増えてゆく間はいいのですが、四十歳前後になれば、経験が役に立たなくなってくる時期がきます。肉体が衰え、世の中は変化するのに、若い日に成功した経験にしがみついてしまい、その方法ではもう効果をあげられなくなっていることに気づかずに、同じ方法で同じ失敗ばかりをくり返してしまうのです。

 なぜこれが醍醐味かというと、これは自分自身を変えるチャンスだからです。行き詰っているように見えても、別の方法を試すとか、体力の不足を知力で補うとか、新たな世界観を身に着けるとかすれば、突破口は開けます。もちろん、そこで突破しても、また数年すれば再び壁にあたります。壁が目の前にたちふさがるサイクルはだんだん早くなりますが、めんどうくさがらずに自分を変えれば、まだ相応の結果がついてきます。そして本当にどうにもならなくなったとき、全力を尽くしたあとで、できなくなった自分を受け入れることには、単なる苦手の克服や、技量の上達以上の、成熟した人生の喜びが伴うだろう――と私は想像しています






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最終更新日  2016.08.06 11:21:32
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