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人生の醍醐味の半分は、「できなかったことができるようになる」ことかもしれません。今の自分には縁がないというか、夢見ることさえ許されていない気のするような遠い目標が、毎日の正しい努力の積み重ねで次第に近づいてくること、いやでもできるようになってくる経験というものがあります。学生のときなら学業や部活動を通して、社会人になれば毎日毎日の業務を通して、できなかったことがだんだんできるようになります。もちろんその最中にはつらいこともありますが、得られる結果の大きさに比べれば、小さなマイナスは我慢できるものです。
なぜこれが醍醐味かというと、これは自分自身を変えるチャンスだからです。行き詰っているように見えても、別の方法を試すとか、体力の不足を知力で補うとか、新たな世界観を身に着けるとかすれば、突破口は開けます。もちろん、そこで突破しても、また数年すれば再び壁にあたります。壁が目の前にたちふさがるサイクルはだんだん早くなりますが、めんどうくさがらずに自分を変えれば、まだ相応の結果がついてきます。そして本当にどうにもならなくなったとき、全力を尽くしたあとで、できなくなった自分を受け入れることには、単なる苦手の克服や、技量の上達以上の、成熟した人生の喜びが伴うだろう――と私は想像しています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016.08.06 11:21:32
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