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2016.08.13
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私は旅行が好きですが、土地の名所や名物といったものには必ずしも関心がない方です。ガイドなどに楽しみ方などが書いてあると、その通りにしたくなくなる衝動が芽生えます。といってもガイドを読むのがきらいというわけではなく、どちらかといえばかなり予習していく方ですが、それゆえいっそう名所や名物から離れたくなる、という変な心理が働くようです。

 

 

人生の豊かさといってもいろいろあるのでしょうが、誤解を恐れずにいえば、私はさまざまな味わいを経験することが豊かさにつながるのではないかと思っています。それが必然的に、熟知した一種類の味わいを大事にすること、あるいは、期待される味わいを期待されるままに経験することから、私を遠ざけるのかもしれません。

 

 

私は新しいものが好きですが、時流に遅れたくないとか、みなと共感をシェアしたいという動機から流行に乗ることはまずありません。私が新しいものに求めるのは、それが自分の中に驚きを呼び覚ましてくれそうだと目論むからです。それは古いものでも同じことで、私が古いものへ向かうのは、手慣れ、気心の知れたつらつきに安心したいからではなく、既知の中に未知を発見できるのではという色気に触発されるからです。

 

  私があきもせずに同じ本を何度でも読み、同じ音楽を何でもきき、同じ映画を何度でも見るのも、この移ろい易く、二度と還らぬ人生の中で、変わりゆく自分をそこに発見したいからです。「やはりこの味だ!」というようにある感想や気持ちだけにこだわり、いたずらに特権視してえこひいきするには、人生はあまりに短すぎます。つねに安心が裏切られ、感情の無限の変奏に途方にくれたいという思いが、人生の豊かさを求める私を、かえって幾度でも同じ対象の前に連れ戻すようです。






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最終更新日  2016.08.13 10:56:11
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