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2016.10.15
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カテゴリ:カテゴリ未分類
 日記は一日一日を単位としていますが、週や月、年などより大きな単位で区切って自分をふり返ってみるのも効果があります。その場合、漠然とふり返るだけではなく、ぜひ感想を文章化しておくべきです。


 ふり返りはしたが、残念ながら文章にしなかったという人でも、今からさかのぼって現時点での感想を文章化することはできます。何があったか忘れた、ということはないはずです。たとえば一年でふり返ってみる場合、年ごとに、この年は何があったかということをまず書き出してみるわけです。なかなか思い出せない年もあるかもしれませんが、その場合は政治経済のできごと、流行語や社会現象などが手がかりになるかもしれません。たとえば2011年は何があったかということをすぐには思い出せなくても、3月に東日本大震災があったということを思い出せば、そのときの自分はどうしていたかということが思い出せるかもしれません。


 手がかりを見つけるのに、図書館で現代史やクロニクルの類に助けを借りてもいいでしょう。今はネットでも過去の情報がたくさん残っていますから、それらが参考になるかもしれません。しかし公式には残らない、自分だけが知っていることを、時間をかけて思い出していくことにもおもしろみがあります。たとえば、そのときに自分がしていた仕事、よく行った店、見ていたテレビ番組、購読していた雑誌、よくあった友人たち、それらにまつわる思い出の数々があるはずです。もちろん、当時の自分の気持ちそのままを思い出せないこともあるでしょうが、今の感想を記すことはできます。それだけでもあとで読み返せるので、非常に大きな収穫です。


 誰でもが過去をもっています。しかし多くの人は、過去を文字通り過ぎ去るままにしています。回顧によって自分の過去に強く思いを返すことは、自分だけができる作業であり、しかも人生を決定的に豊かにしてくれます。





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最終更新日  2016.10.15 20:41:25
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