「人間広告文」
この宇宙には四千億もの太陽が、星があると申します。
それぞれの星が平均十個の惑星を引き連れてゐるとすると惑星の数は約四兆。
その四兆の惑星のなかに、この地球のようにほどよい気温と、
豊かな水に恵まれた惑星はいくつあるでせう。
たぶんいくつもないでせう。
だからこの宇宙に地球のやうな水惑星があること自体が奇蹟なのです。
水惑星だからといって必ず生命が発生するとはかぎりません。
ところが地球に、ある時小さな生命が誕生しました。
これも奇蹟です。
その小さな生命が数かぎりない試練を経て人間にまで至ったのも奇蹟の連続です。
そしてその人間のなかにあなたがゐるといふのも奇蹟です。
こうして何億何兆もの奇蹟が積み重なった結果、
あなたもわたしもいま、ここにこうしてゐるのです。
わたしたちがゐる、
いま生きてゐるといふだけでもうそれは奇跡蹟の中の奇蹟なのです。
こうして話をしたり、だれかと恋だの喧嘩だのをすること、
それもそのひとつひとつが奇蹟なのです。
人間は奇蹟そのもの。
人間の一挙手一投足も奇蹟そのもの。
だから人間は生きなければなりません。
きらめく星座より
作 井上ひさし
さっき、石丸幹二さんの公式HPのFC向けのメッセージでこの文章を知りました。
今、石丸さんは井上ひさしさんの追悼舞台「日本人のへそ」に出演中です。
地震の影響で休演があり、再開前にキャストのかたがこれを書かれたボードの写真を載せてくださいました。
読みながら思わず胸が熱くなりました。
紹介せずにはいられませんでした。
亡くなられてからも私たちに珠玉のことばで、あたたかくも力強い気持ちをくださります。
一番大切なことは、生きていること。
そしてそれだけでもう奇蹟であると知っていること。
今、その奇蹟にあらためて感謝です。
私にできるのは、今は被災地のかたがたには祈ることだけ。
プロフェッショナルな人たちががんばってくれているのを見守るだけ。
そのあとで、できることがあればやっていきたいです。
だから私は今は目の前の日常を、ちゃんと生きます。
今日はお天気が良くて暖かで。
仕事が一段落してから畑の草取りを3時間半。
気持ち落ち着かせるグランディングにはちょうど良いよね。
まさに地に足をつけて。
で。
・・・熱心すぎて、畑の端っこから、1m下の水路横の細い道に転落した。
土と草の農道へお尻から着地。
たぶん10cmくらいめり込んだ軟着陸(爆)。
とはいえ、勢いで背中もちょっと地面についたけど。
そのまた勢いでアタマをコンクリートにもちょっとぶつけたけど。
あ。
別にケガもなんもないです。
さすがに腰っつーかお尻がちょっといたかったけど。
あとアタマがかるくたんこぶできてるけど。
・・・・・・どんだけグランディングしたかったんだ私(爆爆)。
実は。
昨日大阪でマチソワ。
そりゃ今この時期に観劇で想うところはいろいろあったけれど、
キャスト・スタッフたちだってそうだろうけれど、
でもあの場であたりまえだけれど一生懸命演じてくれた。
だから私も彼ら彼女らをせいいっぱい受け止めてきた。
たださ・・・昼は「わが友ヒットラー」で斗真にガクブル
夜は「テンペスト」でこーじくんにクラクラ
神様はちゃんと見てたのだな。
その若干?浮き足立った私を現実に引き戻すための、
今日は荒療治だったのなきっと(爆爆爆)。
はい。
明日もちゃんと仕事します。
日常をきちんと生きます。
だから神様。
これ以上のグランディングはかんべんしてくださいませ。