先日、友人に公表したら好評?だったので紹介します。
ウチの飼い猫ボスくん。こんな名前でもメスです。
生後1年で避妊してありますが、毎年今頃の時期になるとサカリます。
それはいーんです。
でも、このコ、1817才なんです。人間でいったら8090才過ぎてます(爆)。
(注:もうすぐ18才でした。そして人間でいったら90過ぎてました!!)
去年暮れなんて、死にかけたんです。
必死の看病で持ち直しました。
ガリガリにやせちゃって、食欲あるけど食べても太れなくなって、病気以降、四六時中粘着質の鼻水たりらーんしてます。
肺に菌が入ってなかなかなおらないのです。クスリ飲ませても吐いちゃうし、トシだから実は腎臓肝臓心臓ことごとく弱っていてムリさせられないし。
そしてメヤニも特に右目がひどいです。
そんなんだからエサ食べるごとに鼻にそのごちそうがノリみたいにくっつきます。。
お外でひなたぼっこするのはいいけど、そこが畑の隅の籾殻の山の上なもんだからお帰りになるともちろんやっぱり籾殻ヒゲもできあがっているのです。
だから一日のうち何度も何度も、私ら家族でさえ使わない高級保湿のティッシュ使って(普通のだと痛がるからさ)キレイにしてもらい、高い目薬さしてもらいます。
やっぱコレって介護ですよね。
なのに、そんなんなのに、毎朝、お天気が悪くない限り「ぎゃおー」とこの時期だけの鳴き声で庭に行き、日当たりのよい庭石の上で座り込みます。
少し離れた場所には、なかなかイケメンのオスが毎朝挨拶にやってきて座っています。
さすがに、ナニかどーこーってのはないみたいだけれど、んーーーコレってやっぱツバメだよねぇ?ねこだけど(爆)。
この強靭な生命力というか、オンナみち、オンナ力にはネコながら脱帽です。
私もたぶん、いくつになっても、ばーちゃんになってもミーハーなままだろうけど、『負けた』といさぎよく想う今日この頃なのデス。
そんなボスくん。
お天気が良かったこの連休のある日。
お昼にもどってきません。食欲だけはあるのに。
いつもの場所で昼寝かな?と見に行きましたがいません←たまにいないことがあるのです
ムムム・・・デート?
所要ででかけていて夕方帰宅してもまだ姿がありません。
さすがに心配になって義父と捜索です。
そしたら・・・いました。
家の横の用水に落ちていました。
カラダ半分埋まって、息絶えていました。
水はほとんどなかったのですが、深さが1mほどなので、体力的にも登るのはムリだったでしょう。
泥に脚をとられた上でのたぶん窒息です。
見つけたとき思わずでたことばは『・・・ばか・・・』
長靴にはきかえて用水路に降り、抱き上げました。
美人さんなのに、汚れてしまっていたので洗ってやりました。
泥をおとすと、みるみるキレイになっていきました。
旅立つのに身奇麗にしなくちゃね、とシャンプーもしました。
乾いてぺかぺかになってくっついていた鼻水やメヤニがきれいにとれて、そらもうべっぴんさんの素顔があらわれました。
あんなに水がキライだったのに、冷たいのに文句のひとつもいわず、あばれもしないから拍子抜けです。
だから私が変わりに目から汁出して文句いってやりました。
「なんであんな用水のふちを歩いたのよ!
足腰弱っているんだからどーせバランスくずして落ちたんでしょ!?
イイオトコに目でもくらんだの?ばかだねーもう。
しかも前のめり気味ってどうよ?
龍馬気取りって、白戸家のお父さんに言われるわよ!(泣笑)」
タオルドライして、ねかせてやりました。
親戚の住職さんにお経をあげてもらいました。
そして今日、15時過ぎに空になりました。
10年ほど前、交通事故にあった時も九死に一生を得ました。
それほど生命力があるコでしたが、さすがに寿命だったのでしょうか。
おとなしい・・・というよりは引っ込み思案で家族以外にはなつかず隠れてばかりいるコでした。
だっこはもとより、触られることもキライで、甘えるのもヘタでした。
気が弱いから、あとからウチにきたぶーちゃんにも遠慮がちでした。
不器用なコだったと想います。
でも、家族でした。
部屋の隅のお気に入りの場所(カーテンの陰)にいることがあたりまえの光景だったのに、もうちいさなふくらみはそこにはありません。
隙間ができてしまいました。
こんなに寂しくなるとはおもいませんでした(おい)。
最後まで、マイペースながらもおんなみちもまい進して、なかなか見事な生き様だったと想います。
友が以前『若いツバメとか聞くと、オンナの幸せは取り去られてても、けっこうボス幸せなんじゃねぇのかな?・・・飼い主に似て』と言ってくれました(笑)。
褒め言葉だよねぇ?と空に問いかけました。
(「ぎゃおー(なにをいまさら)」)
ダンナと相談して、地震の義援金寄付以外に、友がツイッターで紹介してくれていた『動物いのちの会いわて』で募っていたペットフードを今日送りました。
ボスくんのように、多くのにゃんこわんこもそれぞれのいのちをまっとうできますように。