コーリング (ケビン・コスナー)
深く愛し合うふたりに訪れる突然の別れ。愛する人を失ったとき、愛は永遠に終ってしまうのだろうか? そんな問いに答えてくれる『コーリング』は人を愛しく想う心、そして、その心を最後まで持ち続けたときに舞い降りる奇跡を描いたラブ・ストーリーだ。 この映画は別名‘ドラゴンフライ’とも呼ばれているが、それって‘とんぼ’の意味なんだね。それにしても どこか‘ゴースト’を思い出させる映画であった。 ともにドクターであるジョー(ケビン・コスナー)とエミリー(スザンナ・トンプソン)は互いの痛みや喜びを分かち合い、心から愛し合う夫婦だった。小児科に勤務するエミリーは、かねてより恵まれない子供たちのためのボランティア医療を希望しており、ジョーの反対を押し切って、遠くベネズエラに赴いた。ところがある日、豪雨のあおりで乗っていたバスが崖から転落、志半ばでエミリーは尊い命を落とした。 ふたりの愛はエミリーの死で、あまりにも突然終わった。この世のものとは思えない悲しみに打ちひしがれるジョー。葬儀を終え、彼は喪失感を埋めるために不眠不休で仕事に打ち込む。しかし、それを見かねた上司は休暇命令を出した。 そんな折、ジョーはこっそり小児ガン病棟のICUへやって来た。 「ジョー、ジョー!」 瀕死状態の少年ジェフリー(ロバート・ベイリー,JR.)が自分の名を呼ぶ声を耳にする。うわごとを言っているのかもしれない。しかし、彼は確かにジョーの名前を叫んだのだ。翌朝、幸運にも持ち直した少年にどんな夢を見ていたのかと尋ねる。ジェフリーは憑かれたように、十字架のような波線を紙に描きながら無邪気に話す。「エミリーが虹の内側にいて、落ちていく僕を助けてくれたの」 一方、自宅にエミリーが生前オーダーしていたトンボのオモチャが届いた。彼女はトンボが大好きだった。彼女を想って、ジョーが目頭を熱くしたとき、どこからか、季節外れのトンボが飛来し、家の周りを浮遊し始めた…。 コーリング(期間限定) ◆20%OFF!