|
カテゴリ:カテゴリ未分類
【相談内容】9歳男子、ADHD 1)担任の先生が、突然席変えをして、うちの子をいちばんうしろから、いちばん前の席に変えられてしまいました。ごく自然に、いつも通りの席変えに乗じて変えてほしかったです。 2)先生が他の児童に「○○さんは病気だから。」というふうに説明されました。そのあとクラスの女の子から「特殊学級に入らないといけないよ。」といわれました。 3)家でいくら注意しても、「分った」といって、またすぐ同じよくないことをしてしまい、くどくどと叱る繰り返しです。 4)宿題をぜんぜんやってくれません。 【答】 1)まず担任の先生に、ADHDのことをよく理解してもらうことが大切です。それには主治医の先生から、また私のような立場(学校カウンセラー)の者から、担任の先生だけでなく、担任以外の先生にもADHDのことをよく理解してもらい、学校全体として、ADHDの子に適切な配慮と対応が出来る体制を作るようにしていきます。 2)これも先生の理解が適切でないことから生じた問題のひとつです。先生から他の児童への説明として、適切な例は「○○さんはいろいろなものごとに、気をとられがちで、なかなかじっとしていられない性質があって、本人はお医者さんにも相談して、一生懸命直そうとしているところだから、みんなも○○さんを応援してあげて下さいね。」というふうに説明してあげることです。私達は、決して他児の前で「病気だから。」という言葉は使ってはならない、と説明してい ます。 ADHDは知的には問題がなく、行動面の問題が主です。従って基本的には特殊学級入級対象ではありません。各務原市教育委員会はADHDの取り組みが非常に熱心で、通級学級として鵜沼第ニ小学校に関エリコ先生がおられます。そこに通級することもご相談下さい。 3)ADHDの子が何か良くない行動をした時は、間髪入れず「よくないことだよ。」と注意してやめさせ、本人の興味をそらせたり、場所を変えたりします。そして、またすぐに同じことを繰り返した時は、もういちど叱ります。叱ったり注意したりするのは、2回までとし、3回以上は叱らないことです。3回以上叱っても、効果がなく、叱るほうの心理状態が不安定となり、おかしくなってくるからです。 親がADHDの子をしつけたり、叱ったりする時、一度叱って「分った。」と言って5秒後にはまた同じよくない事をやってしまい、また叱って「分ったと言ってまたやってしまうのです。このようにADHDの子は親を逆なでするように、悪く思われてしまい、母親も辛抱強く、子どもと付き合うことが大切だと、頭の中では分っていても、感情が尾さえきれなく、理性と感情と母親の言動がかみ合わないのが、普通です。とにかく時間をかけて、お母さん自身、かみ合いをみつけていくことです。 4)宿題はひと目見て。「これは多い」と思ったら、最初から取り組む姿勢を見せないのが、ADHDの子の普通の反応です。そこで、担任の先生と連絡を取りながら、ADHDの子用に、その子がやりとげることが出来る程度に、特別少なくしてもらい、減らした量をやり遂げたら、「よくできたね。」と褒めてあげ、自信をもたせ、またやる気を起こさせ、出来たらまた褒める、という繰り返しをして、少しずつたくさんこなせることが出来るようにしていってあげるのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2003年10月04日 17時38分37秒
コメント(0) | コメントを書く |
|