ロザリオとバンパイア9
「ロザリオとバンパイア」(池田晃久:集英社),、とうとう9巻まで来た。普通の人間の男の子・青野月音(つくね)が、妖怪専用の高校で、美少女妖怪に囲まれながらも、悪い妖怪と闘っていくというお話だ。 この漫画が好きなのは、月音を囲む個性的な妖怪美少女をうまく描き分けて、それぞれが魅力的なキャラクターとして、紙面で活き活きと動き回っているというところ。一昔前の少女漫画だと、主役と脇役の美貌の格差がすごかったり、顔がうまく描き分けられておらず、キャラの違いが髪型とかひどいのは髪の色でしか区別できないものも見られた。しかし、この漫画に登場する、美少女達は、それぞれ、別の作品のヒロインとしても立派に務まるであろう。 この巻では、正体を現した「反学派」の親玉・金城北斗との決着がつく。そして、意外な北斗の過去が明らかになる。この巻の結論は、「信じる心は相手に届く」といったところか。いかにも少年漫画らしくていい。 後半は、「反学派」騒ぎが片付いて楽しい学園祭のはずだが、ヤクザのようなOB(妖怪にもヤクザがいるのか?)が拳銃を振り回したり、月音の従姉が妖怪の学園と知らずに来ていたりとまだまだ波乱万丈のようだ。 「ロザリオとバンパイア9」(池田晃久:集英社) ○他の人の読書ブログがたくさんあります。 ○「ロザリオとバンパイア8」の記事はこちら風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら