ジャングル大帝
土曜日の夜にフジテレビ系列の土曜プレミアムで「ジャングル大帝」を放映していた。「フジテレビ開局50周年」「手塚治虫生誕80周年」記念アニメの新作である。これは懐かしい。 この作品では、エターナルアースと言ううさんくさい企業が出てくる。ネオジャングルという人口の島に、動物たちを強制移住させ、そこをあたかも動物たちのパラダイスのように喧伝している。なんとその動物たちの中にレオがいるのだ。レオだけでなく、父親のパンジャや母親のエライザもいっしょである。 ところで、このエターナルアースを作った企業の大山社長というのが、かなりアブナイ親父で、ちょっとうまくいかないと、「リセット!」、「リセット!」と叫ぶ。「リセット」というのは、対象の区画にいる動物たちをみんな殺してしまうということだ。伝染病が流行する中、大山社長はレオたちをリセットしようとする。レオは仲間の動物といっしょに、自由を求めて脱出を図るというお話だ。 一言で言えば、最初は情けなかったレオが、自分たちの危機を通じて、父親のパンジャの後を継いで新しいジャングル大帝になるという成長物語ということであろう。その中に、人と自然の関わりといったことに対して問題提起をしているといったところか。 この作品のキャラクターデザイン原案は、あの天野喜孝が手掛けているようだ。観ている限りは、天野喜孝の雰囲気はまったく感じられなかったが、「原案」って、どこまでやるんだろうか? (原作)・手塚治虫:「ジャングル大帝」(監督)・谷口悟朗 (キャラクターデザイン原案)・天野喜孝(声の出演)・矢島晶子 (大山賢一)・川田妙子(レオ) ・時任三郎(パンジャ)・松嶋菜々子(エライザ)・船越英一郎(トト) ほか ○ 「手塚治虫アニメワールド ジャングル大帝 Complete BOX」(注:本作とは違います) ○面白かったらポチっと1票!