自伝的小説、仮題「青メロ」のらくがきメモより
1984年5月。ゴールデンウィークの連休を利用して書きためていた数作品の歌詞を綴ったノートを持って音楽出版社へ持ち込みを試みた。車での上京。東京に着くとまず地図を購入し、次に電話帳で有名どころの音楽出版社の住所をメモに書き写し、地図で一つ一つ所在地を探し出す。「作品を読んでもらいたいので担当者の方にお会いしたいのですが」と受付で申し出ると「担当の者は連休で不在でございます」と、すべての出版社でそのような返答をされた。「受付でお預かりして後日担当者へお渡しすることはできますが」と二社の出版社でそう言ってもらえたのでとりあえずということでノートだけをを預けて仕方なく帰宅した。数日後、その二社の担当者からワープロ書きの文章で不採用の趣旨の回答が作品ノートと共に返送されてきた。「夢はこれで終了」。今後はごくごく平凡な人生に落ち着こう・・・と、そうする予定でいたのだが・・・。