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カテゴリ:人類
今朝の首都圏の読売新聞の38面を見た方は気が付いたかも知れないが、「ボスザルよりも新顔」という記事が載っているのだ。
ニホンザルの生殖行動を観察した研究発表であるが、これが実に興味深い。 メスのサルについてだが、ボスザルや群れの中での序列の高い者との交尾回数が多いことは良く解るし、当然に思えたが、交尾をする期間が9月から1月の間でその間、1時間に1回~3時間に1回の割りで交尾をすると言う回数の多さにビックリ!!当にしまくりというか「受け入れまくり」であるのだが・・・・笑! 私が興味を感じたのはそんなことではないし、新聞記事も、もちろん回数が多いということを発表しているわけではない!!笑。 実はこの記事の主題は、ニホンザルのメスの交尾期でも受胎可能な期間の交尾の行動にあり、しかも、この受胎が可能な時期になると、メス猿はボスザルやその他の同じ群れの序列の高い猿には目もくれず、群れの外の猿や新しく群れに加わったような新参者の猿など不特定多数との交尾回数が激増し、その回数も1時間に1回という非常に頻繁になることが確認されたということなのだ。 この記事の結び付近には、ボスザルの子はすでに設けていることが殆どであろうから、あらゆる環境の変化に対応して確実に自分の遺伝子をこの世に残す為に次々に新しいオスの遺伝子を受け入れようとするのではないかと書かれています。 遺伝的多様性を得るという目的をメスザルが理論的に理解し意思を持って、外部の猿や新参者と交尾しているという可能性は限りなく低く、自身のDNAに書き込まれた本能というものの働きであることを示唆するものでしょう。 私は少し前のこのBlogの記事に、人は自分の子孫を確実に、しかも生き残れるように優位になれるように、美しい女性を伴侶としたがるし、美しいことが繁殖の可能性を広げ、より優れた相手を得る可能性が高くなるということを本能的に知っていて、それで美しい伴侶を基本的に求めている。という趣旨のことを書きましたが、女性が遺伝的に遠い相手の匂いを好み、近親のオスの匂いを不快に感じ、嫌うことと良く似た研究結果であると言え、人間の生殖に関する生態も、ニホンザルの交尾期の生態も同一の延長直線上の話に感じられるのです。 人間が美しいと感じ、美しいものを求める根本的なルーツはやはり、こうした如何に優位に子孫を残してゆくか?という生物に特有の、「生存への戦略」にあるのだ!という思いを強くした次第です・・・・・。 今回の新聞記事はメスの交尾行動についての研究ですが、オスの交尾行動は?・・・・・・ひたすら沢山のメスに遺伝子を残そうとする・・・・浮気のような生態が想像されますね・・・・。 このニホンザルのメスの行動や習性は本来、生物が持つ根本的な遺伝子の欲求を投影していると思われるので、人間のメスにも恐らく同じような基本的欲求が存在すると考えるのは私だけではあるまい・・・・・。ペ・ヨンジュンやブラッド・ピットの人気の秘密が少しわかったようなそんな気になりました・・・・・。色男というだけではなく、女は・・・きっとよそ者が好きなのです!!!笑! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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