1507821 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

銀河はるかに

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

プロフィール

遼 銀河

遼 銀河

カテゴリ

バックナンバー

2024.11
2024.10
2024.09
2024.08
2024.07

コメント新着

ぶっちー@ Re[2]:EPSON PX-7000 ノズル詰り完全修理(05/16) 銀河 遼さんへ ご返信ありがとうござい…
銀河 遼@ Re[1]:EPSON PX-7000 ノズル詰り完全修理(05/16) ぶっちーさんへ 貴方の行った方法が正解…
mimimi@ Re:EPSON PX-7000 ノズル詰り完全修理(05/16) 7000ではありませんが同型のものを分解し…
uzyauzya@ Re:Solidworksの基本機能だけで描く人体多関節モデル無償公開中(02/07) こんにちは。私はとある大学で学生フォー…
田沼裕次郎@ PX-7000のインクヘッドの再生 アドレスを書き忘れました。 tanumayuuit…
田沼裕次郎@ Re:EPSON PX-7000 ノズル詰り完全修理(05/16) PX-7000のノズルが詰まって 困っています…
2008.05.09
XML
カテゴリ:文化
私は20歳前後の頃だったか、富士スピードウエイへ行く時は中央高速道路をよく使って行っていた。
当時、大月で河口湖方面に分岐したあと高速道路は河口湖インターチェンジで終点となっていたので、そこで国道138号線(旧鎌倉往還)へ降り、籠坂峠方向へと向かて走ったものだった・・・。
たぶん富士吉田市に在ったと思われる「ジュリアン」というチョット洒落た喫茶店で、注文後直ぐに豆を挽き、サイホンを使って抽出してくれたブルーマウンテンコーヒー飲み、私は初めて砂糖が全く必要ない薫り高い本物のコヒーに出会ったのだと思う。

ソーサーにアーモンドが2~3粒ほど乗って出されたコーヒーは本当に美味しく、完全なコーヒーマニアになってしまうきっかけを頂いたと思っている。もう38年ほど前のことだろう・・・・・。

そんな私はコーヒーに充分凝り、手で挽くコーヒ-ミルで毎日挽きたてのトラジャコーヒーを楽しむようになっていったのは、ブルーマウンテンが高価で流石になかなか常用できず、同じアラビカ種のトラジャにニュートラルな味を求めてのことであった。

そんな風に、コーヒー通というほどではないかもしれないが、コーヒーの知識も多少は増えて、エスプレッソが飲める店では必ずイタリアンなエスプレッソを注文するようになったし、浅炒りの豆をドリップする色の薄い、苦味の少ないライトなスタイルのコーヒーがアメリカのビジネスマンの間では好まれていることも知っていた。

エスプレッソは焙煎が深いためカフェインが揮発してしまい、普通のドリップコーヒーに比較してカフェイン量がかなり少ないし、一般に30mlほどが一杯の量なので濃厚では在るが飲む量も極少ないからカフェインを避けるという意味ではエスプレッソは正解になる・・・。

そんなコーヒーを愛する生活をしていた私だが、ある日TVからおかしなコマーシャルが流れてきた・・・・。

大橋巨泉という物知り顔のタレントがしゃべる「ブランディー、水で割ったらアメリカン」というキャッチコピーのコマーシャルが20数年前にしばらくの間放送されていたのだ。

サントリーが自社のウイスキーを水で割って飲むという飲み方を宣伝して販売拡大に成功したのを受けて、ブランディーの楽しみ方などに殆ど縁の無い日本人にブランディーも水割りで飲ませてしまえば、販売が拡大するだろうという、メーカーの二匹目のドジョウをねらった戦略によって生み出されたフレーズなのであろうが、私は「水で割ったらアメリカン」という言葉が気に入らなかった。

そのコマーシャルを引き受けた大橋巨泉という男も、元はジャズ評論家だから、いわゆるアメリカンコーヒーと言えば水で薄めるものではなく、弱めの焙煎でコーヒー豆を炒るので色が薄く低刺激だがカフェインは少なくないという特徴を知らぬはずも無いから、どうしてこんないい加減なキャッチコピーのコマーシャルを引き受けてしまうのか?普段は正論を振りかざして薀蓄を語りたがる人間のはずだったが・・・と。

結局、大橋巨泉という男は良いギャラさえもらえれば、こんな欺瞞に満ちたような仕事も請ける奴と理解して、大いに幻滅したものだ・・・。
だからずいぶん後で民主党の議員になった時も、私は、「彼は直ぐに問題を起こしてやめる羽目になるさ」と家内に予言していたのだが、全くそのとおりになった。全く口ばっかりで、耐えて民の為に懸命に働くはずもない我侭な奴なのだと、私にはあのコマーシャルのときから、そう見えていた。

話が横にそれたがコーヒーに戻って、その後私は30歳を過ぎてから水出しコーヒーというのに出会った。

それは私が理想としていたコーヒーに最も近いものだと感じたのだが、コーヒーの香りは豆を挽いたときの香りが最高であり、その香りを飲むコーヒーが持っていたならなんと素晴らしいことかと長年考えて抽出温度を低くしてみたりしてチャレンジしていたが、これには驚いた。

香りが生きていたのだ・・・。

それからというもの水出しコーヒーを出すところでは迷わずにそれをオーダーするようになったのだが、市川のコルトンプラザの中にそういう店があって、もう20年も前だから今もあるかどうかは解らないが、仕事で近くに長く通っていたときには毎日そこへ行って水出しコーヒーを飲んでいた。

ある日、カウンター席に座っていつものように水出しコーヒーをオーダーしたのだが、あろうことか、女性の店員が鍋に一杯分の水出しコーヒーを入れて加熱するのだが、その場を離れてしまうので、水出しコーヒーが私の目の前で沸騰してしまったのだ、戻ってきた店員は何事も無い顔でそれをカップに移して私に出すのだ・・・・。

流石に私は耐えられない気持ちになって、未だ20歳そこそこの女店員に説教をした。
「水出しコーヒーは何故水で抽出しているか理解していますか?」「それを60度ほどに温めることは良いが決して温度を上げ過ぎてはいけません。コーヒーを冷たい水で抽出する意味が無くなるのです」と・・・・。
「水出しコーヒーを温める時には決してその場を離れてはいけません」とコーヒー店の店員に教えた・・・・・私はおかしなオヤジなのでしょうか・・・・・?





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2008.05.10 19:07:25
コメント(8) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.
X