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カテゴリ:コンピューター
7月にintelX48チップセットを搭載し、DDR3メモリーが使えるMSIのX48CPlatinamというマザーボードを購入したのだが、仕事が丁度忙しくなってしまって、そのほかの部品を買い揃えないうちに、初期不良交換が出来る次期を逸してしまった・・・。
それと同時に、それならもう焦ることも無い。と落ち着いていたのだが、あまりのんびりしていると、せっかくの新型マザーボードが旧型になってしまいそうなので、ボチボチまた部品をそろえようかと思い始めた・・・・。 今回は改造マシンのVostro200の部品を使いながら組もうと思って始めたが、此処へ来て少し考えも変わって来た。 一番迷っていた全体の冷却システムだが、基本的に高い熱を発生する部分は水冷にすることを決めたのは一月ほど前になる。 水冷システムは数社が商品を出しているが、買った部品をそのまま組み付けるのでは、私はどうも満足できない性格であり、自分の思想に沿って改造や自作の部品なども是非使いたいと思うようになって来ているのだ。 そこで、水冷方式と言うことを基本から考えてみたのだが、CPUとノースブリッジチップセット、ICHチップ、グラフィックスボード、の4箇所を水冷にしようと言うことでほぼ方針は決まったが、それらの熱源を確実に水冷しようとすれば、それなりに工夫も要るのだ。 先ず考えなくてはならないことは、真夏の気温だ、冷房を使っているとは言っても室内温度は28度~30度近くになっていることが解るので、水冷で冷やしたとしても、その冷却水はラジェーターに導き、ファンで空気を送ることで温度を下げる仕組みであれば空気以上に冷却水の温度を下げることは出来ない。 つまりCPUに回すクーラントは30度を越える温度になってしまうということになるのだ。 せっかく水冷にしても劇的に温度を下げて、常時オーバークロックで使えるようなシステムを実現するにはなんとも不十分な気がしてならないのである。 そこでここ数日もアレコレと考えをめぐらして、いくつかの方法を考え付いてはいる・・・。 気温より低い温度を得るにはラジェーターを空冷する方法では不可能であるから、ラジェーターをより温度の低い水に浸漬する方法が有るが、これもその水が徐々に温まり、やがて気温を越えれば空冷との差はなくなってしまうから、その水は絶えず、新しく、より温度の低い水を補給し続けなくてはならないことになる訳だ。 その場合を考えると井戸があれば25度以下の水が手近に得られそうで良いが、あいにく我が家に井戸は無い・・・。水道水も概ね27度以下では有るが垂れ流してしまうのは水道代の無駄遣いであるし、エコでは無くなるので心が痛む。 つくづく家の裏に山からの湧き水が流れる小川が欲しいと思うこの頃だが、それは全く、完璧に望むべくも無いはるかな夢であり、八ヶ岳山麓に住む夏月陽さんや裏磐梯高原に居を構える藍太郎侍さんが羨ましいと感じる・・・・。 そこで使った水道水を風呂桶に貯めて無駄なく使う方法が考えられるが、これは無駄なく使える上、パソコンの廃熱で風呂のプレヒーティングが可能だから有効な選択肢と言える。 ただパソコンをONにするたびにそうした水道に繋げたラインなどを忘れずに開け、パソコンを使わないときは止めねばならぬからやや面倒なことになるので、それらを全部自動にする工夫が要るが、私は機械系エンジニアであるし、電気制御の設計もプロであるから特に問題は無いが、やや大げさな気がしないこともない・・・・笑。 そしてもう一つの選択肢は我が家の冷蔵庫か冷凍庫を利用する方法である。 市販の水冷のクーラーユニットを購入するか、産業用のケミカルポンプを利用し、長いパイプを冷凍庫に導き冷却水を冷やすのだ。 その場合は冷凍庫なら冷却効率は高いが、パソコンを止めた時などに冷却水が冷えすぎて凍らぬようポリエチレングリコールなどの自動車用不凍液を利用するなどの工夫をせねば、クーラントが凍ってしまって水流が滞り、CPUが熱であの世に召される危険も伴う。 そしてまた、更に危険なことは、もしクーラントが冷え過ぎれば、熱交換器やパイプは容易に結露するから、その水分によってマザーボードなどを壊しかねないことが挙げられるのだが、この方が対策は難しくなるだろう・・・。 産業機械の水冷も、そのため通常はチラーと呼ばれるクーラントの温度を有る狙った一定の温度に保つ温度管理装置を備え付けるものなのだ。 この冷凍機を利用する方法は冷却効果は高いだろうが、簡易的なものだとしてもチラーを必要とすることになる。 ただ、この方法は冷えすぎるほどの能力を持つことから、ペルチェ素子を中間に用いて温度コントロールを行うつもりがあればほぼ完璧なクーラントチラー(温度維持装置)を構築できるだろう。 ペルチェ効果は温度差を得るには非常に制御性もよく電気のON・OFFでも簡単に狙った温度にクーラントを保つことが可能になる。 だが、ペルチェはそれ単体で周囲温度より冷やすことを目的にすれば概ね徒労に終わると考えられる。これはあくまで、冷えすぎるような冷媒が有る時、有効に水温制御が可能になるだろうと言うことだ。(ペルチェ素子の値段があまり安くないのがやや問題か?) チラーは簡単に安価に構築できる方法で広く考えたいと思うが。簡単と言えば冷凍庫を回るパイプラインにラジェーターを取り付け、それをバケツに投入し、パソコンの冷却ラインのラジェーターも同じバケツに入れてバケツの中の水の温度を温度調節機で監視し冷蔵庫のラインのバルブをON・OFF制御するだけでもほぼ問題なく制御出来るだろう。この場合出入りの温度上限と下限が有る一定の範囲内であれば、バケツの水の量で制御応答性が決まるのだ。 さてさて、どんなシステムなるのだろう・・・・面倒くさがらずにやれば良いだけなのだが・・・・・笑。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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