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2013.05.27
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カテゴリ:人類
現在の考古学でも、概ね信じられていることだが、約6604万年前に、現在のメキシコ、ユカタン半島に、直径10Km~15Kmの大きさの小惑星が、秒速20Kmほどの速度で衝突し、さらには、その30万年後にはインド洋の西に直径40Kmに及ぶ小惑星が衝突して、この二つの小惑星の衝突は地球規模の大災害を引き起こし、その破壊的な威力がそれまで繁栄を極めていた大型爬虫類に最後の一撃を加え、絶滅させたのではないかと言われているのです。

最後の一撃というのは、地層から発掘される恐竜の化石の年代を正確に調べると、いわゆる恐竜と呼べる大型の爬虫類はユカタン半島にクレーターを作った小惑星の衝突年代やインド西の海中にあるシバ・クレーターを作ったとされる小惑星の衝突時期より以前に、すでにかなりの種が姿を消したと考えられていて、その主原因は地球の火山活動が活発化したことに依って引き起こされた火山性の有毒ガスやエアロゾルの影響、大気中の粒子による気候の変化を含む地球環境の変化によるものと推測されているからです。(おおまかに6500万年前と言っている記述が多いが、最近の研究でユカタン半島にチクシュルーブ・クレーターを作った小惑星が衝突したのは、6603万8千年前という報告がある。)

これらの研究が正しいものとして考えればだが、ペルム紀から始まる2億年もの長期にわたって繁栄を極めた大型爬虫類の恐竜は、地球の地殻変動やそれに伴う火山ガスなどによる環境の大きな変化と、宇宙からの小惑星の衝突という巨大なエネルギーに依って生じた大災害によって滅びたと言えるわけです。

そういう地球の歴史に「もし****が無かったら」といった仮定を持ち出すことはほぼ意味の無いことなのだが、この我々の居る宇宙の中での生物の進化につながる地球に似た惑星の条件を考えるとすれば、生物の進化の途中で起きた恐竜時代とその終わり方は別の意味を持ってくることになるだろう。

つまり、地球の歴史について、もしあの時小惑星が地球に衝突しなかったなら・・・、という議論は地球史としては無意味かもしれないが、宇宙の中の他の惑星で何が起きるか?を考える時には、そうしたことの確率や偶然性によって、地球と同じように進化してきたが大型爬虫類が絶滅すると言うような事件が起きない可能性もあり、その場合、或る地球型惑星が、50億年程度の歴史を刻んだとしても、我々地球人と良く似た生物を誕生させるとは言えない可能性も出てくる。ということに研究者でもない私は無謀にも言及しようと試みるのである。

それは・・・恐竜が絶滅しないという地球型惑星モデルにおいて、霊長類は誕生できるか、人類は生まれ得るかという問題についてだ。

哺乳類は、ほぼ爬虫類が両生類から進化した時代の直後に分岐した単弓類といわれる爬虫類から進化した種であり、哺乳類は爬虫類と共に三畳紀、ジュラ紀、白亜紀という中生代を共に生き残ってきた種だが、その1億9000万年に及ぶ時代には地球上の覇者にはなれなかった。と言うよりも、明らかに昼間は強力な捕食者から隠れて過ごし、闇にまみれて夜間にこそこそと食べ物を探し回る夜行性スカベンジャーの生活を余儀なくされていた生物と言うべきだろう。

哺乳類は、恐竜と共に中生代の終わりの大絶滅期を経験し、ネズミに良く似た小さな動物として生き残った1種から全ての哺乳類が進化を遂げたと考えられているのだが、そうした哺乳類を良く観察すると、決して最も進化した生物とは言えない部分が多いことに気づくだろう。

例えば鳥類は竜盤類から進化した獣脚類という分類のティラノザウルスなどの種族の末裔であり、最も新しく地球に現れた種族と言えるが、鳥類は現在の地球の自然環境に最も適応した生物なのかも知れない。

私がそう思う理由のひとつは、彼らの心肺機能が哺乳類より優れていて効率が高いことにある。哺乳類の肺はご存知のように風船のような構造であり、入り口と出口が共通で、横隔膜の運動によって肺胞が拡張する時に空気を充填し、次に横隔膜が逆に動くときに肺胞が縮むことで排気している。つまり肺胞の周囲の毛細血管が酸素を取り入れて二酸化炭素を捨てるのだが、肺胞の中に入り込んだ空気の全てが毛細血管の付近を通れるような構造ではないため、吸気した空気の中の酸素を余すことなく利用することも出来ないし、肺胞内の空気を完全に排気することも出来ないから、酸素の少なくなった空気と新鮮な外気が必ず入り混じった状態を作り出すために呼吸の効率としては最善とは言えない。また、呼気を吐いて、次に吸うまでの時間は、肺のガス交換は一時停止するような間欠方式と言うことができる。

しかし鳥類では、気嚢と呼ばれるフイゴのような器官を多数持っており、貫通したパイプを束ねたような構造をしている肺は気嚢に通じる気管の途中にあって、その肺の後部と前部に気嚢が有るため、空気を吸う時にもフレッシュな空気だけを肺に通してガス交換を行うし、吐く時にもフレッシュな空気を溜めてある気嚢からの空気を選択的に肺に通すことでガス交換を行うという極めて巧妙な仕組みを持っているのです。
さらに、毛細血管の取り巻く細いパイプを束ねた構造の肺を空気が流れ通って行くために、空気の中の酸素が毛細血管を流れる血液と触れ合うチャンスが多く、高い変換効率を得ているのです。
しかも気嚢の数は7~9室あり、それらとバイパス気管を巧妙に使うことで円滑な連続式呼吸を実現し、高い心肺機能を獲得したことで、アネハヅルなどは8千メートルを超えるヒマラヤ山脈を飛び越えるといった空気の希薄な高度を長時間飛ぶと言う過酷な渡りを可能にしているのです。

少し話が本題から逸れてしまったが、この地球上で生きるということを最も肉体的に洗練して実現している種は恐竜たちの末裔である鳥類なのではないか?と言うことで、哺乳類の人間は肉体の能力ではなく知能によって生きる術を見出した種であると言うことだから、もし恐竜が滅びなかったとしたら、新生代のアフリカに於いて、類人猿が高い知能を育める条件が在り得たか?疑問になるわけです。

例えばネズミのような小型の哺乳類が夜行性の生活を捨てて樹上生活をするまでに進化することが出来たとしても、多くの爬虫類が滅びずに進化を続けたとすれば、霊長類として脳を発達させるのに不可欠な、両手を自由にする二足歩行をする類人猿にまで進化する環境が成立したとは考えにくく、哺乳類よりも心肺機能に優れた俊敏な恐竜たちの子孫がアフリカの草原に君臨し、哺乳類の種が地上に降りるチャンスは殆どやってこないのではないかと思えてくるのです。

哺乳類は恐竜と共に生きた中生代の殆どを夜行性の小動物として生き、中生代から新生代への絶滅期に生き残ったネズミのような種から全ての現存する哺乳類に進化したことを書きましたが、その1億9000万年の間に、爬虫類と同様に持っていた4原色の色覚受容体を失いました。それは、夜間にのみ動くことで生き抜いた生物が、色覚を失ってまで暗い夜間の僅かな月光などでも周りを見られるように進化したために失った能力でした。

そのため現在の鳥類は人間が再び獲得した400nm~700nmの三原色の波長受容能力に対し、360nm~700nmの4原色の波長受容体を持つと研究によって解っています。
鳥は我々人類が視覚で感じることが出来ない紫外線の一部が見えているのです。

鳥は我々人類が憧れてやまない・・・あの空を飛ぶことが出来るだけでなく、息が切れない強靭な心肺機能を持っているし、人間以上の視覚も聴覚も備わっている。

6600万年前に恐竜が絶滅しなかったとしたら、その後にどんな優れた爬虫類を誕生させていたか、今のカラスより数倍知能の高い、猛禽類のような人間の10倍も視力の有る、そして恐ろしく器用な手を持った・・・、もしかしたらその上、空を飛べる鳥のような爬虫類が出現していたかもしれないと考えると、SF映画のように人間型の爬虫類が棲む惑星が実際にあるのではないかと思えて来るのです。

したがって、爬虫類の栄えた世界が存在する惑星の歴史から、人間とそっくりな知的生物を育むためには地球で起きたような大型爬虫類の絶滅が必要不可欠とも言えて、その確率や偶然性まで地球に似ていなければ、我々地球人にそっくりな知的生物は生まれて来られないのではないかと思えて来てしまうのでした・・・・。





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最終更新日  2013.05.29 11:47:26
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