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2013.07.01
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カテゴリ:人類
ハリウッド女優として著名なアンジェリーナ・ジョリーさんが6月24日国連で以下のようなスピーチを行って驚かせたのだが、ご存知だろうか?

彼女は、紛争下で性的暴行の犠牲者が数十万人に上る事実を安保理が深刻に受け止めていないと批判し、これらの犯罪は、戦争中には起こっても仕方のないことだから起こるのではなく、国際社会が容認しているから起こるのです。国連安保理が戦時下のレイプと性的暴行を優先課題に掲げれば、それは本当に優先課題として扱われ、前進が望めるはずです。もし優先されなければ、このおぞましい出来事は続いていきます。この議場を出られる際に、どうかこの問題を看過してしまわないでください。と言うものだった。

その問題の核心に触れるには、男と云う生き物は、どんな条件があるとレイプを行ってしまうのか?ということを知る必要が有るかもしれないし、これまでその部分が真剣に調査研究されていたか?また効果的な防止策を講じた歴史が存在するかについても調べる必要があるだろう。

私はここで、一人の男として、男がレイプに至る時の条件について自分なりに考えてみようと思う。

1. 婦女への性的暴行だけでなく盗みや、そのほかの多くの反道徳的な行為も、自己の欲求という本能に直結した行動圧力によるものである場合、人間社会が構築した文化的な教育や刷り込みによってある程度抑制が効くものではあるが、その社会的には犯罪と呼べる行為も、絶対に他人に知られないという条件がそろっていさえすれば、殆どの場合その抑制の箍は外れ、その禁は破られてしまう。
つまり、「誰にもばれない」と確信を得る時、人はその行為が反道徳的な行為であったとしても、自分に利益があればそれをやってしまう可能性は大きいものと言える。

2. 男はかなりの期間、生殖行為が可能であり、およそ十代前半からおそらくかなりの老齢に至るまでの間、性的に現役と言え、特に若い青年期はその原動力となるホルモンの分泌も盛んで、チャンスさえあればいつでもそれをしたがる存在である。
(つまり、男が多数の相手に対して、又頻繁に性的行動を起こすのは、自分の遺伝子を確実に受け継がせられたかどうか判らないと言うことがその起源にあり、そのため出来るだけ多くの機会を持とうと行動すると考えられるが、女性の場合、子供を生む時、確実に自分の遺伝子を残したと確信出来るので、男の性行動とはとは大きく異なると言うことではないだろうか。)

3. 男の生理的な反応として、肉体が非常に疲れたときや、自分の命にとって危機が迫るとき、本能的に子孫を残しておかねばならないと肉体が反応するし、本能として子孫を残す行為をせよという行動に圧力がかかると考えられる。(死ぬ前に自分の子孫を残そうとすること)

4. 自分の欲求が対象の人間に拒否されるケースでも、自分の生命や立場が大きなリスクにさらされないと感じられる場合や、力に依って対象の人間を制圧できると判断できる時、強引に自分の欲求を満たそうと行動すると考えられる。(1.のケースによく似ているが、相手に顔を見られても、訴えられないか、訴えれないように出来る、または訴えられても訴訟に勝てると思えたりすることで、自分が大きな代償を払わずに済むと思える場合などのことで、事前や事後に自分に不利な証拠を隠滅することを含む場合もある)

5. レイプを行おうとする側の個人的意識の中に何らかの恨みや憎悪、劣等感、性的コンプレックスがある時、相手を辱めたり、蹂躙し服従させる感覚は快感となり得てしまうので、そうした行為がたやすく行い得る状況下では、対立する国や民族の婦女子を陵辱してしまう可能性が高まる。

学問的に研究した結果ではないから、確度はどれくらいのものか判らないが、およそ、その5つの要因に依って、戦乱の地や紛争の地域で、レイプが行われる可能性が異常に高まると考えられるが如何だろうか?

これらの条件が全てそろうか、そのいくつかが同時に成立するとき、男は社会的道徳の箍を外しレイプに及ぶ可能性が大きく高まると思うのだ。

アンジェリーナ・ジョリーさんは、どうやってこれらの条件がそろってしまった時にも、男達にレイプを思いとどまらせようと考えているのだろうか?具体的な方法を提示できるだろうか・・・?

まあ、アンジェリーナ・ジョリーさんは、「どうすればよいか」と言う具体的な方法ではなく、「国連安保理が戦時下のレイプと性的暴行を優先課題に掲げれば、それは本当に優先課題として扱われ、前進が望めるはずです。」と述べていて、国連安保理事会に集う人々がが、そのことに対する問題意識を持ち、優先課題として取り上げ、しかるべき対策を講ずるべき。と云っているわけですから、「先ずは優先課題として取り上げることを求めた」と言うことなのですね・・・。

聞き方に依っては、彼女は今起きている紛争地での女性への性的暴力を防止する行動を起こすべきではないか?と言って、某国に依る国連内やアメリカ合衆国州議会でのロービー活動や、世界で繰り広げられているヘイト発言や殆ど捏造に基づく銅像の建立など、とっくに2国間の条約でも完了している半世紀以上過去の事柄についての馬鹿げていて常軌を逸した活動に対し異議を提している様にさえ感じられるものであった。

それは日本人である私が感じたことであり、彼女は一言も過去の日本の慰安婦の問題には触れていない。しかし実は国際社会がいまだにその問題を解決できずにいることを指摘し、今世界を騒がせている某国による慰安婦問題についての異常で執拗な反日運動に対し、今現在と未来に関わる事柄が最も重要で、世界が取り組むべきことであると主張して、過去に執着して他国を貶めんと画策する某国の姿勢に一石を投じたところが非常に賢明であると私は考えているのである・・・・。

なぜならば、兵士の性処理と言う問題について、戦前の日本人は決して女性の地位が今のように平等ではなかったと言える半世紀以上前に、当時合法であった売春と許可された売春斡旋業者が戦場近くに売春宿を構えることを容認するだけでなく、衛生管理や人身売買で女性が望まぬ売春を行うことが無いように取締り、日本兵による従軍した異国の婦女子への性暴力が起きないように腐心していたという事実があり、それは現在の世界各国の法や常識に照らしても、ほぼ法的に誤りでない手法であることが挙げられるからである。

そのことを私の個人的な感覚で述べるなら、殆どのヨーロッパ先進国では現在売春自体は合法化されており、売春業も就労と認められ、それが社会の治安を保つ上で効果があることが証明されていることから、国際社会のコンセンサスでは、戦地の後方に兵士の性処理目的の場所を設けて、兵士による戦地の婦女への性暴力を現実的に防止する取り組みを認めてゆかねばならないのではないか?と言うことになるのです。

如何ですか?日本軍が嘗ての大戦で採っていた立場は、まさにそのような先進的な施策であったと言えるのではありませんか?

それに対して当時の世界の軍隊の現実は如何だったでしょうか?ロシア軍がドイツで行ったレイプ数は凄まじく一説では少なくとも100万人以上、また米兵によるドイツ人のレイプは1万件を超えているという。
実数は定かではありませんが旧満州に侵攻したロシア人兵士は日本人女性を片っ端からレイプしまくったと言われていますし、敗戦によって日本本土に帰り着く前の多くの日本人女性は朝鮮半島でロシア軍兵士や朝鮮人によるレイプ被害に遭いました。度重なる辱めを受けその結果望まぬ妊娠をし、それを苦にして自殺する婦女も多数いたのです。(「竹の森遠く」などを参照ください)

ノルマンジーに上陸した米軍兵士による連合国側のフランス人女性に対するレイプ事件の多さは膨大で大きなトラブルとして記録されている。
ドイツの占領下では男は身を隠さねばならなかったが、米軍が上陸してからは女たちを隠さねばならなかったと言われたぐらいであったと云う。

米兵による日本駐留時代は如何であったでしょうか?沖縄に上陸した米兵によるレイプ被害者は10万人と推定されているし、神奈川県では進駐開始から僅か10日間のレイプ被害者は1336人と記録されている。
当時の日本政府は敗戦後、米兵が上陸してくる前に、日本人の女性が米兵による見境の無い性暴力にさらされることを危惧し、RAA(レクリエーション・アミューズメント・アソシエーション)なる協会を作って米軍に提供したのです。
その協会において売春に従事した女性の中には生活困窮などのために仕方なく従事した女性も多かったが、その全ては新聞などでの募集に依って集められた。職業的売春婦はその一割程度で、その他は一般人に依って占められ、全国の総数は5万5千人に及んだという記録がある。

ベトナム戦争でも、米兵、韓国軍兵士によるレイプは大きな問題になっていて、戦後のベトナムには1万人以上の米兵とベトナム人の子供がおり、韓国軍兵士がレイプしたことに依って生まれたライダイハンと呼ばれる混血児は最大で3万人に上ると推測されている。

しかし、旧日本軍が長期に渡り、あれだけ戦線を拡大させたことを考えれば、日本兵によるレイプで生まれた子供の話を聞く事は非常に少ないと言えるのではないだろうか。

本能的欲求と人間のモラル-その2に続く





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最終更新日  2013.07.05 17:31:57
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