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2018.09.16
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カテゴリ:デジタルツール
パッシブジンバルの部品を製作することがきっかけで導入した低価格の3Dプリンターでしたが、使ってみて見えてきた問題点もあるし、上手く作るには一体構造よりも分割構造の方が良かったり、更にはもっと新しい制御法などの可能性など、いろいろと私自身考えられるようになった。

どんなものを作るか?という問題は、何が自分には必要なのか?という問いを投げかけることにほぼ等しく、たとえ作れたとしても必要のないものは無駄なものになってしまうという事に他ならない。

大きさの問題は作りたくてもサイズが大き過ぎて作れないことがあって一定の限界を示すが、500mm×500mm×500mmの部品を組み合わせれば結構大きなものも作れることになるから、出来上がった物体の強度の限界が使用に耐えるのであれば、欠点かも知れない表面の粗さや色、風合いなどは2次的な研磨や塗装などである程度対策することが可能になるから殆どあらゆるものを作れると考えても間違ってはいないのだろう。

とは言えまだ金属用3Dプリンタは恐ろしく高価であり、また木材の質を代替することなどはまだ出来ないので、木製の家具等ではマシニングセンタによる切削の方が現実的ではある。

車の部品やアクセサリなどを考えると、多くの可能性があることが解る、それは自動車の部品の多くがすでに樹脂で作られていることでも解ると思うので、多くは語らずに済むと思えるが、自分の車にどんな部品を製作して取り付けるかと考えると、いくつか思いつく。

例えばカナードやボルテックスジェネレーター、大きなチンスポイラー、ウイング等もつなぎ合わせて塗装をすることを前提にするなら簡単に出来る物になってくるが、問題はボディに密着させようとするとそのボディー形状のデジタルデータをどこから得るか?という問題にすぐ直面することになる。

写真撮影の手法に近い方法で物体の形状のータ化が可能な3次元デジタイザーなるものが在るのだが、これがかなり高価なものであるので、簡単に買えば良いとは言いにくい。

ただ車の形状にピッタリと合わせ込む必要のないものは案外簡単だが、そのようなものはあまり必要性がなく、結局しっかりと形状を計測して行うしかないのが殆どであることにも気づく。

ボンネットの内部のダクトやインテークパイプなども寸法データが必要であり、純正部品等から、合わせる部分の大きさや長さをきちんと測定しなくてはならないだろう。

そうしてみると苦労して計測し、作ってみるべきものが沢山有るかというと、もしそんな作ってみるべきものが在るならとっくにどこかのアクセサリメーカーが手掛けているはずだと思えるから、問題は作れるかどうかなどではなく、どんなものが必要とされているか?若しくは、どんなものが在れば人々に受け入れられるかといったことで、多くはアイディアの問題であると解る。

つまり、必要なのは3Dプリンタというハードウエアではなく、「こんなものが有ったら良いなあ」と気づく感性なのでしょう。

それでも、アイデアを形にできる3Dプリンターはやはり優れており、せっかくのアイディアが有っても作れないことで諦めてしまっているなら、やってみようじゃないか!と思えます


少なくとも私には必要な3Dプリンターと3D・CADとそのモデリングスキルが在るのだから・・・・。





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最終更新日  2018.09.16 00:56:05
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