|
カテゴリ:自動車
ホットメルトを使ってボルテックスジェネレーターをボディーに貼り付けてみたのだが、夏場の炎天下のボディー温度は高温になるため、ホットメルトで取り付けたボルテックスジェネレーターは剥がれ落ちてしまう可能性が有るのではないか?・・・という事で、早速実験をしてみました。
確かに、ホットメルトに使われる樹脂は低温で融解して流体となるように設計されているため、夏場のボディー表面温度では接着力が落ちてしまう可能性が有り、実際には何度までボディー表面温度が上がるかが大きな問題であった。 Webで調べてみると黒い車のボンネット温度は最高80度程度まで上がることがあると書かれていました。 ルーフも似たような温度になるはずなので、ルーフに取り付けた場合を考えると80度での実験が望まれましたが、逆にルーフは水平に近いためホットメルト用の樹脂が柔らかくなっても落下することは無いので、問題となるボディーサイドに貼り付けた場合を想定しました。 あいにくボディー側面の温度がどれくらい上がるかのデータは見つけられなかったのですが、サ-モグラフィーの画像を見るとボンネットの温度が80度ほどに上がっているときでも、ボディーサイドは色で見る限り60度以下であるように見ることが出来たので、その付近の温度で実験してみました。 実験は手元にあったシルバーメタリックに塗装された13インチのアルミホイールを、タラバガニを茹でる目的で購入した直径40センチの大鍋で加熱して、そこに同時にお湯で加熱したボルテックスジェネレーターにホットメルトを塗って張り付けて温度の低下と接着状態を手で動かして監視してみました。 71度付近での印象は、私の使ったホットメルトはかなり柔らかく、流体に近くなっており指で動かすと簡単に動くレベルでしたが、はがれて落ちるところまではいっていません。多分柔らくなったことで粘着力も出ているのが剥がれ落ちない原因だろうと思われました。 60度付近では、もう少し動きづらくなっていましたが、それでも指で触ると動く感じです。 50度付近になるとホットメルトはかなり固くなってきて、乾き始めのセメダインという感じで指で触っても簡単には動かず、少し力を入れないと動かさせない感じです。 40度程度になるとほぼ動かない程度の強さになって固定されているという状態でした。 結果としては直射日光の当たる真夏の屋外に駐車して置いた場合、黒い車では天井は80度に達することもありますが、日光の入射角がさほどではないボディーの側面温度は60度以下ではないかと想像され、(もし今が真夏であったら放射赤外線温度計で近所に駐車中の車のボディー温度を調べられたのですが、すでに晩秋~冬になるため実際のボディー側面温度がどれくらいになるかがはっきりしないのです)その温度は正にホットメルトの強度が著しく低下する温度付近であるため、60度ではちょっと不安になるような柔らかさでしたが、50度になるとかなり保持力があるという、なんとも微妙な温度領域でありました。(私が使った廉価なグルーとガンの製品は、負荷耐熱強度が58度C付近の樹脂だったのだろうと思いました。) そんな訳で、結論として明確な答えは出にくい温度条件であり、分岐点は実際にボディーサイドの温度は何処まで上がるか?が焦点であります。 明るい色のボディーカラーの方はあまり心配はいらないかもしれませんが、黒いボディーカラーの車の方は少し注意した方が良いかもしれないと言ったところでした。 そこで、私が言うべきことは、「ホットメルト接着では、真夏の直射日光下のボディー温度で剥がれ落ちる可能性が全く無いわけではないので、ご心配な方は両面テープか、高温用のホットメルトをお使いください」という事にしたいと思います。 追伸 高温用ホットメルトというものがあり、PPやPAと言った樹脂の製品では負荷耐熱強度が70度以上のものや、最高140度まで強度があるものも有ることが解りました。3Mの製品群の資料では最も低い温度領域の製品で58度が負荷耐熱温度として資料に出ていましたので、ホットメルトと言ってもひとくくりでは語れないものだと言えると思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018.12.08 18:45:51
コメント(0) | コメントを書く
[自動車] カテゴリの最新記事
|