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三笠フーズ「汚染米」転売、10年前から…元責任者認める(9月7日 読売新聞)
発がん性のあるカビ毒や残留農薬に汚染された工業用の「事故米」を食用と偽り転売していた問題で、同社が約10年前から不正転売をしていたことを明らかにした。 さらに、約2年前には、有機リン系殺虫剤「メタミドホス」が残留するコメについて、「冬木社長から『どうにか、食用で販売したい』と持ちかけられた」と証言。 会見で「経営厳しかった」三笠フーズ社長、指示認める(夕刊フジ) 民間信用調査会社によると、三笠フーズは1977年に設立。本社は大阪市北区梅田。2007年4月期の売上高(連結)は約18億円。米飯加工調理食品の製造・販売と外食事業を行う同社のほか、米穀卸の「辰之巳」、米穀小売りの「辰之巳米穀」でグループを形成。「辰之巳」ともども冬木社長によるワンマン経営。大阪市内で天丼店「みかさ」も展開している。 主な出荷先は鹿児島県の酒造会社のほか、大手航空会社、駅弁会社、すしチェーン、スーパー、ホテル、中堅外食産業など。同社が扱う米は焼酎、ライスヌードルなどのめん類、餃子やシューマイの皮、レンジ加熱のごはんなどに使われているため、多方面に影響を与えそうだ。 汚染米転売で利ざや、298トンで1500万円(9月7日 読売新聞) 同社の場合、2003~08年度、53回にわけて計約1779トンの事故米を約1946万円で購入。このうちカビ毒「アフラトキシン」が検出されたうるち米9トンを4万円で、有機リン系殺虫剤「メタミドホス」が基準値の5倍(0・05ppm)の濃度で検出された中国産のモチ米800トンを712万円で購入しており、平均単価は1キロ約8・8円となる。 同社では、事故米を1キロ70~50円で売ったと説明しており、この通りなら、不正転売が確認された約298トンの取引で得た差益は、約1800万~1200万円に上る計算になる。 こんな事が10年以上もまかり通っていたなんて・・・。 悲しすぎます・・・ ミニマム・アクセスとは 最低輸入機会ともいわれ、高関税による事実上の輸入禁止を撤廃する事が目的で作られた。過去(1986年~1988年)において輸入実績が国内消費の3%以下の品目に関しては、低関税での輸入が決められた数量まで一次関税(低い関税)で輸入を、その枠を超えたら二次関税(高い関税)の適用を行う制度である。よく間違われるが輸入量が義務づけられている訳ではない事に注意が必要である。 1986年から1995年にかけて行われた通商交渉(ウルグアイ・ラウンド)において、農産物への適用が義務づけられた。将来的には初年度は国内消費量の4%、6年間で8%まで拡大することが義務付けられている。 カビ毒「アフラトキシン」 アフラトキシンは地上最強の天然発癌物質であり、その毒性はダイオキシンの10倍以上といわれる(詳細はIARC発がん性リスク一覧参照)。主に、肝細胞癌を引き起こす原因物質として知られている。アフラトキシンは少なくとも13種類(代表的なものは B1、B2、G1、G2、M1 の5種類)に分かれるが、毒性はB1が最も強い。発癌機構として、アフラトキシンは肝臓の代謝酵素シトクロムP450によって活性化され、それがDNAと結合して付加体を形成する。付加体は、DNAの変異や複製阻害を引き起こし、癌化のイニシエーターとなることが報告されている。 有機リン系殺虫剤「メタミドホス」 脳内にあるシナプスで興奮を伝達する役目を果たす神経伝達物質アセチルコリンを分解するコリンエステラーゼの活性阻害作用がある。人が摂取すると興奮が連続して伝えられ続け神経生理機能に障害を与える。 日本では毒性が高いと判断されて登録されておらず、農薬や殺虫剤として使用することはできない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.09.08 22:21:03
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