角川文庫が凄かったね。
1970年代に入ってからの角川文庫の勢いが凄かった。初めは文庫カバーの背中が黒に緑の文字でズラーっと並べられた横溝正史のフェア。そしてそれはメディアミックスの先駆けかね、角川映画がたくさん作られる。これで金田一耕助がクローズアップされたわけだけれど、本来は終戦後に続々と発表された作品群だった。そして1960年代にはほとんど書店で見なかった横溝作品。でも『1979年、角川文庫横溝作品4,000万部突破。』というくらい10年近くも売れ続けたのは凄いよね。次にきたフェアは、森村誠一だった。これは青い背中に白い文字だった。文庫カバーのカラーですぐわかる角川文庫ってちょっと画期的だったな。これで同時期に証明シリーズ3部作は角川映画にもなってる。『人間の証明』『青春の証明』『野生の証明』だな。で、その次は高木彬光。神津恭介のシリーズが有名かもだけど、夏八木勲が主役で登場した映画も新鮮だった。この文庫の背中の色は黄土色的茶色に白い文字だった。『白昼の死角』ね。そそ、大藪春彦のピカレスクな作品群も結構映画化されてるけど、本の方は「大藪春彦ホット・ノベル・シリーズ」という徳間書店から出てたので(新書版全67巻)、角川文庫からのフェアはなかったけれど、これも黄色い背中でズラーっと書店に並んでた。今は中古でもあんまり見ないな。一頃、この4つの背中の本がズラーっと家に並んでた。もう売っちゃったから今はないけど。まあ、あの頃の勢いは凄かったねという話だ。ふぉーっふぉっふぉっふぉっふぉ(^o^);にほんブログ村親父日記ランキング