時代が変わると、風景や情緒といったものまで変わるもので、ちと寂しい気もするけれど、まそれも時代の流れだろうね。
正月の風景で見られなくなったものも多い。
昔は、小売業は個人事業主や個人商店ばかりだったから、12月31日まで現金商売が忙しく、正月は7日くらいまではみんな休んでいたから、商店街は閑散として車も走ってなく、静かなもんだった。でも街を歩けば、しめ縄飾りと門松が賑やかな色彩を印象付けた。まあ、晴れ着姿の女性や着物姿のおっさんも歩いていたから、静かでも華やかな景色があった。
年末に地回のヤクザの組のもんが、みかじめ料代わりに高いしめ縄飾りを売りつけに来てたのは昭和50年代までかな(うちの店ではクリスチャンだから買わない!と行ったら、なんか言葉を吐き捨てて出てったけどね)、酒屋は税務署との関係で、12月31日は遅くまで棚卸しして、紅白歌合戦なんて観たことがないと言っていた。あ夕勤業務などもあり、大晦日までみんな忙しかった。銀行もやってたしね。
昭和の時代、どこの家の車にもお飾りが付いていた。神社に車ごとお参りに行って付けたりしていたな。(交通安全のお参りに行ったのに、その帰りに交通事故ってのも多かったりする)
そして家庭では、年末から餅つきやお節づくりで忙しく、喧騒の中に大晦日の除夜の鐘、その後は閑静な正月になる。メリハリがあったよね。餅やお節がないと、正月に食べるものがなかった。なにしろ商店は休みだしね。
今や、三が日と大晦日が変わらない街の景色だ。車は普通に走ってるけど、お飾りをつけた車は見ないし、スーパーやコンビニが営業してるから、食品を買うのも困らない。普段着を来た普段着の街だな。
あら珍しいと思って観た門松は、ダイソーで買った二百円のミニだったりして(^o^);
こらあ、地元の鳶職も商売にならんね(^o^);
ふぉーっふぉっふぉっふぉ(^o^;)
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