いのちのアトリエ

＜メキシコ国旗の意味と由来＞
　緑は国家の独立を、
　白はカトリックへの信仰心を、
　赤は民族の統一を象徴する。
　中央の国章に描かれている鷲は国鳥で、アステカ建国の伝説に由来する。


うちの２階の窓には外から見えるようにメキシコ国旗を飾っています。
片田舎の山村でこの国旗はかなり目立っているようで、引っ越した当初、近所の方からも「あれはどこの国旗じゃ？」とよく聞かれました。
「田舎では目立ちすぎるからやめたほうがいいんじゃない？」とも言われました。。

でもわざと目立たせてあるのです。笑。

メキシコ人やメキシコに関係のある方がこの国旗を見て、声かけてくれたらいいなあ～と思って^^
メキシコとの接点を何か持っていたいのです。


うちのだんなは、わざとややこしく言うと、在日メキシコ系日本人です。
つまり、生まれも育ちも日本で、メキシコ人と日本人のダブル（ハーフ）です。
メキシコ料理は好きですが、メキシコの公用語スペイン語はほんの片言しかしゃべれません。
メキシコの文化などは知ったつもり？でいます。

だんなのお母さんはメキシコ人です。
お父さんと出会い、メキシコから日本に来ました。
日本が大好きな人らしいです。
でもお父さんとは別居中でもう１０年近くメキシコで暮らしています。
その理由は私たちは知りません。
私はだんなのお母さんと会ったことがありません。

だんなのお父さんは日本人です。
生まれも育ちも日本です。

私と私の両親は生まれも育ちも日本の日本人です。

そういうわけで私の息子は４分の１がメキシコ人の４分の３が日本人です。


だんなにとっても息子にとってもメキシコは母・祖母の国、特別な国であると思います。もちろん私にとっても。

お母さんはまだ国際結婚が今のように多くない時代に日本に来たので、たいへん苦労もされたと思います。
親戚にもあまり歓迎はされなかったようです。

そんな中、日本語を学び、こどもたちとは日本語で話し、作る料理も和食が多かったようです。
日本の暮らしに溶け込もうと努力なさったのだと思います。
「外人」という差別をこどもたちに受けさせたくなかったのだと思います。
すべて私の推測でしかないのですが。。

３人のこどもを育て上げた後（一番末っ子がまだ中学生の時）、お父さんとの間に何があったかは知りませんが、お母さんはメキシコに帰りました。
双方の話は食い違っていて、正直よく分かりません。

お母さんは年に一度クリスマスの時にだけカードかFAXを送ってくれ、年に数回電話もかけてくれます。
こちらからは時々だんなとお父さんが仕送りをしていますが、どこかに消えてしまって、お母さんに届かないこともあります。

日本に帰ってきたくてもすぐには帰ってこれない現実を考えると、日本とメキシコの差、お父さんとお母さんの気持ちの差を感じずにはいられません。


いつかお母さんにメキシコ料理を教えてもらいたいな。
メキシコの古い歴史をたどる旅に出てみたいな。