カテゴリ:やま
↑今朝7時半頃うちの前で撮った写真です。 この山の頂上より少し右側からお日様が昇ります。(夏は左側から) 昨日遠出して疲れた息子は、今日は7時前に起きました。 これでも遅いほう・・・ よく寝ました。 昨日は私の予定に付き合ってくれたので、今日は私が付き合うことになるだろうと覚悟はしていたのですが、やはり。。 起きてからずーっと外で遊んいました。 ついさっき昼寝するまで・・・ 母、疲れました。 でも今日は日記を書くのだ! 昨日、帰りが遅く日記が書けなかったので、昨日のことを少し書きますね。 昨日は、ボランティア365体験報告会に365OBとして参加するため和歌山市へ行ってきました。 (ボランティア365は若者が1年間日本のどこかでボランティア活動を行うプログラムです。 興味のある方は主催団体日本青年奉仕協会HPをご覧ください。) うちの村から和歌山市へ行くには奈良県吉野地方へまず出てから、紀伊半島を東から西へ横断します。 所要時間3時間半のドライブ。 和歌山はみかんだけじゃなく柿の産地でもあります。 たくさんの果樹園の中を走り抜けながらの、気持ちのいいドライブでした。 道中、だんなと前夜の続き(10月29日の日記「山師の世界」を見てね。)を話しました。 一晩寝たおかげでお互い冷静に考えられるようになりました。 「一方だけが悪いわけじゃない。 昨日の話を聞いていると、辞めた二人にも問題があったように思う。 だから班長が厳しく言ったんだ。 何にもないのにそんなに怒る人はいないだろう。 ずっとやっていく根性があるかどうか試したのかもしれない。」 そして、今後の仕事については、 「山はまず安全第一だよ。 俺は山で死にたくない。 まだ班長に比べれば仕事は遅いけど、遅くても丁寧な仕事をしたい。 丁寧にするくせがつけば、速さはあとからついてくるだろう。 経験を重ねるしかない。」 というような話になりました。 山の仕事は本当に危険です。 帰りがいつもよりちょっと遅いと「もし帰って来なかったら・・・」とか「組合から電話あったら・・・」と思ってしまいます。 いつ何があるか分かりません。 小さな傷は絶えません。 だんなと仕事している班長さんは父親を山で亡くしています。 お父さんは「切り出し」と呼ばれる、売りものになる大きな木を切る仕事、山で最も危険な仕事をしていたそうです。 だから班長は「切り出し」はいくら日当がよくてもやりたくない。と、「造林」の仕事をしています。 少し横道にズレますが、山で仕事中に亡くなった場合(チェーンソーで切った木が自分のほうに倒れて、木に押しつぶされる場合が多い)、事故の原因や理由が分かっていても検死するそうです。 細かいことは私には分かりませんが、警察が立ち入り禁止のテープを周囲にはって、家族も遺体に触れること、近づくことさえできないそうです。 なんだかな・・・です。 日本の山を守るために命をかけて働いているのに。 そんな経験をしながらも山仕事を続ける班長に出会えて、一緒に仕事ができることを心から感謝しています。 だんなが大怪我をしないのも、口酸っぱく「安全第一」を諭し、少しでも危険なことをすると本気で怒鳴ってくれる班長のおかげです。 仕事のペースも「無理に合わそうとするな、遅くてもいいから。」と言ってくれるそうです。 熟練した技術を持つ山師になるためには、いつも安全に気をつかい、危険を回避する作業方法を身につけることから始まるのですね。 山はまだまだ奥深いです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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