テーマ:生き方上手(689)
カテゴリ:ちきゅう
将来が不安、未来に希望が持てない・・・と言った話が巷でよく聞かれますが、これからの日本・世界を担うこどもたちは未来について実際どのように感じているのでしょうか。
今日は「未来」をイメージすることについて考えてみたいと思います。 「過去の未来は、現在にあり、 現在の未来は、過去にあり、 未来の未来は、現在にある。」 (John McHale) 私たちがそうであるように、現在の私たちの選択や決定などはすべて、私たちの子孫が暮らす世界の枠組みを形成するものとなります。 だからこそ、私たちは価値観や行動様式などに再検討を加え続ける姿勢が必要なのです。 あなたはどんな未来を描いていますか? 私たちの子孫はどんな未来に生きることになるのでしょうか? 現在同様、それほど変わらない未来? 今、私たちが直面している危機(核戦争の恐れや飢餓、環境破壊など)がより緊迫になっている未来? 独裁性の強い政府によって秩序が強化されている未来? 科学と技術の進歩の速度を速め、より効果的にそれらを活用して、現代における課題は克服されている未来? 権力は分散し、より人間的でエコロジカルな未来? それとも・・・?? 誰しもがよりよい未来を望んでいると思います。 では、よりよい未来のために自分が失ってもいいと思うものは・・・? そして、よりよい未来のために自分ができることは・・・? * * * * * * * * * * 「60分の目盛りがある時計を思い浮かべ、その時計が人間が文字を発明した時から始まるのものとしよう。 一周は3000年分、1分の目盛りが50年分となるであろう。 われわれの生活条件に大きな変化があったのは、ほんの9分前(このとき、印刷機が西洋文化の中で発明された)のことである。 電報、写真、蒸気機関車などが登場するのは3分前。 2分前には、電話、回転プレス機、映画、自動車、飛行機、ラジオ、1分前には、音声付画像、 そして、テレビが登場するのは10秒前、コンピュータは5秒前、衛星放送は1秒前のことにすぎない。 情報伝達において最も重要な媒体となっているレーザー光線も最終秒の中で現れる。 われわれの生活のさまざまな側面をこの時計に当てはめてみても、同様の結果が得られるであろう。」 (Neil Postman and Charls Weingartner) 人類は変化の速度をはやめています。 加速する社会の変化に直面したとき、こどもたちはその社会に対応し、生き抜いていく力を身につけているでしょうか。 歴史を学ぶのと同時に、未来をみる視点も養っていく必要があるのではないでしょうか。 未来に対するイメージが、現在の行動に結びつき、それが未来の可能性に影響を与えると考えるとすれば、よりよい未来のために未来に視点を向けた教育を取り入れることも必要だと思います。 そして家庭でも、あらゆる機会に未来の側面を取り入れて、過去と未来を見通すことのできるこどもたちを育んでいきたいと思います。 未来は予見したり、事前に決定しておくことはできないけれど、私たちは未来に対して無力ではなく、個人が影響を与えることもできるのです。 私たちの行動や決定が(それをしないことも含めて)、未来を形作るのです。 (参考文献:『地球市民を育む学習』) ↑こんな風に世界を見たら、どんな世界が見えるだろう?↑ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[ちきゅう] カテゴリの最新記事
|