テーマ:子連れのお出かけ(8054)
カテゴリ:ちきゅう
近頃、遠出をしていませんでした。
晴れの日になかなか休みが取れないのと、金銭的に遊びに行く余裕がないのと。。 なので今月は久しぶりにどこか息子も楽しめるようなところに行こう!と話していました。 鳥羽水族館か白浜のアドベンチャーワールドどっちがいいかな。 ということで昨夜、入園料や開園時間などを調べてみました。 yahooの検索で「白浜 動物」と入力したら、私はてっきりアドベンチャーワールドが初めに出てくると思ったのに、そうではなかったのです。 そこで、私はすごく衝撃的なできごとを知ることになりました。 出てきたのは、地球生物会議ALIVEのHPに掲載されている‘南紀白浜アドベンチャーワールド ゾウの「調教」虐待事件’についてでした。(記事はこちら) ALIVEは、すべての生物が生存可能な環境保護のために、生命や環境を大切にする社会やライフスタイルの変革を求めて活動する非営利の市民団体だそうです。 その記事の内容を簡単にまとめてみます。 * * * * * * * * * * ゾウは本来、母系の集団で暮らすとても社会的な動物で、人間に飼育された場合は飼育係りと深い絆を結ぶ動物だと言われます。 しかし、ワドベンチャーワールドでは、20年もゾウの飼育をしていた飼育係りを別の部署に移動させ、言うことを聞かなくなったゾウに対して驚くべき暴力的な「調教」を始めたのです。 その調教というのは、長時間、4つの足を鎖でしばる、先のとがったヤリで付く、餌を減らすなど、動物を力づくで服従させようというものでした。 動物園の業界団体である日本動物園水族館協会の対処の仕方も、ひどいものです。 協会の理事会でこの件を取り上げたものの、「適切な調教で問題ない」とし、「問題なのはこのような内部告発を許した運営体制だ」として、いっそう、飼育担当者に対する管理強化を促したもようです。 協会には倫理規定があり、倫理委員会もありながら、内部関係者だけで構成する形式的なものにすぎず、なんら機能していません。 * * * * * * * * * * これを見て、重たいため息が出ました。 実は和歌山に引っ越してすぐの頃、アドベンチャーワールドに行きました。 そして、ゾウの前で写真を撮りました。 調教していたのは数人のタイ人でした。 従来の調教師は日本人、事件を起こしたのはタイ人だったようです。 (タイ人を悪く言っているわけではありません。) このような事件の後(2001年に起きた)だったのかと今さらながら知り、心がどんよりしてしまいました。。 アドベンチャーワールドではそれ以前にもパンダやシャチが死んだことがあり、死亡原因も詳しく研究されなかったそうです。 ALIVEのHPを見て、動物園というものについて深く考えさせられました。 HPに掲載されているズー・チェックを紹介したいと思います。(長文です) ズーチェックとは、イギリスで始まった動物園を監視する運動のこと。 * * * * * * * * * * ~ズー・チェック~ “動物園に行く前に” ★狭すぎる檻 動物園の動物たちは幸せでしょうか? もしあなたが一日中、いえ、一生の間、畳2~3枚の出口のない部屋に閉じこめられて、朝から晩まで人目にさらされていることを想像してみて下さい。 おそらく部屋の中をぐるぐる回ったり、自分の頭をかかえこんで、髪の毛をかきむしったり、気が変になったような仕草をすることでしょう。 ★退屈な毎日 野生の動物は、食べ物を探すために一日のほとんどの時間を過ごしています。 季節ごとに、どこに行けばどんな食べ物があるのか、探し学びながら食べることは、動物たちの生活を生き生きとさせています。 たとえば、肉食の動物は、獲物を見つけ、追いかけ、捕まえるために、猛スピードで走ります。 草食の動物は、仲間と群れて、危険に注意しながら、一日中おいしい草を探して、もぐもぐと口にしています。 でも、動物園では食べ物を自分で探して食べるという、動物にとって一番大切な行動がうばわれています。 ★いつも見られている 野生の動物は人間と目を合わせることを嫌います。 彼らにとって見つめられることはおそわれることと同じです。 それなのに、動物園では動物たちは人の目から逃げることができません。 わざと客の見えるところに餌がおかれ、食べる姿まで人に見られています。 動物舎には、隠れる場所もありません。 夜用の寝室(といってもただのコンクリートの箱)があったとしても、日中は扉が閉められています。 動物にも、プライバシーが必要なのです。 ★一人ぼっち ゴリラやチンパンジー、ゾウやイルカなどは、家族や仲間といっしょに群れでくらす動物です。 仲間たちとさまざまなコミニュケーションを取り合い、豊かな心の生活をもっています。 でも動物園では、彼らは牢獄のようなコンクリートの狭い檻の中に、ほとんど一人ぼっちで閉じこめられています。 動物たちは孤独のせいで、半分死んだように暗い淋しい目をしています。 動物にも仲間が必要なのです。 ★騒々しすぎる お客さんが楽しめるようにと、遊園地のある動物園がたくさんあります。 遊園地の大きな機械が回る音や人の声、ときにはスピーカーから流される音楽などのせいで、動物たちはひどい騒音の中におかれています。 夜になっても明るいままの施設もあり、静かな自然の中で暮らしていた野生動物たちにとっては、大きなストレスです。 イルカのように超音波で仲間と交信する動物にとっては、水槽内に響く騒音は、飛行機の爆音を耳元で聞くのと同じくらいと言われます。 動物にも静かさが必要です。 ★曲芸は楽しい? イルカやアシカのショーや、クマやサルの曲芸は、見て、楽しいですか? 自然の中では決してしないぐさや振る舞いをさせるために、どんなに多くの虐待が行われていることでしょうか。 調教はほとんどの場合、あめ(えさ)とむち(暴力)を使って行われます。 そしてサルもクマも、芸をするのは子供のときだけです。 大きくなると、危険だという理由で隔離され、あわれな一生をすごさなければなりません。 自然の中で、イルカは40歳以上も生きるのに、水族館で芸をしているイルカはの平均寿命はわずか2~3年です。 曲芸は、動物たちにとっては、少しもおもしろくも楽しくもありません。 ★災害が起こったら? 阪神大震災の時、神戸市の水族館の電気が止まり、魚たちの90%もが死んでしまいました。 ヨーロッパでは洪水で動物園の動物がおぼれて死んだり、逃がしてやることができずに安楽死させられてしまいました。 戦争がある国では、動物園の動物たちは食べものを与えられず餓死したり、殺されてしまったこともありました。 もし大災害が起こって電気や水道が止まったら、たくさんの動物たちが生きていけなくなります。 猛獣たちが逃げ出す恐れもあり、人も動物もパニックになってしまうでしょう。 イタリアでは、このような理由から、動物園廃止法が提出されました。 ★自然がない! 動物園では世界中の珍しい動物を見ることができるかもしれません。 けれどもそれはただの外見の形だけです。 動物たちが、どんな場所で生まれ、どんなものを食べ、どんなに生きてきたのか、少しもわかりません。 いま映画やテレビなどの映像技術が発達し、豊かな自然の中で懸命に生きているさまざな動物たちの姿を見ることができます。 そんな自然の中の生き生きとした動物を見たり知ったりするほうが、ずっと感動できるし、楽しいのではないでしょうか ★こどもたちはどこへ? 毎年、春になると動物園ではかかわいい赤ちゃんが生まれます。 でも、毎年生まれているというのに、檻の中の動物の数は変わりません。 いつのまにか、生まれた子供の姿も消えています。 動物たちはどこへ行ってしまうのでしょう? 狭い動物園では数が増えると飼いきれなくなるため、「余剰動物」として、処分したり、動物業者や海外に売り渡してしまうのです。 ★絶滅から守れる? 有名な動物園では、野生で絶滅しかけている動物を増やして、守っているといいます。 そのためにたくさんのお金と人手をかけてもいます。 でも、どんなに動物園でも数を増しても、動物たちが帰っていけるふるさと(生息地)があるのでしょうか? 野生動物が生きていくことのできる自然を守ることができなければ、本当の意味での「種の保存」ではありません。 * * * * * * * * * * このような視点から動物園を見てみると、今までとは全く違ったふうに感じますね。 私自身なんとなく動物園を好きになれなかった理由がはっきり分かった気がしました。 動物は大好きなんですが。 学校の遠足で動物園に行く時も、ただ「動物を見に行こう!動物と触れ合おう!」というのではなく、このようなことを事前に学んでから行くようにすれば単なる遠足とは違ってきますよね。 動物や自然が大好きなこどもたちには、しっかりと伝わると思うのですが。 ALIVEについて、もっと詳しく知りたい方はぜひHP見てみてくださいね。 野生動物・家庭動物・畜産動物・動物実験などについても深く知り、考えさせられると思います。 ・・・さて、今度のお休みはどこに行こう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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