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いのちのアトリエ

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つぶ子♪

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2006.01.17
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カテゴリ:くらし
この頃、1月なのに春の陽気のようなぽかぽか日和ですね~
先週の日曜、我が家では村の友人ファミリーと一緒に“新年餅つき大会”をしました。
・・・と言っても、杵&臼から減農薬のモチ米まですべてお友だちが用意してくれ、私たちはそれに乗っただけ。。^^;

お餅は2種類、
友人の友人に分けていただいたトチの実でトチ餅と、モチ黒米入りのお餅を作りました。

・・・おっと。
だいぶ、はしおって書いてしまいましたが、そんなうまくいくはずがない?!
私は祖父母と同居していた小学生の頃までは毎年年末に餅つきをしていましたが、夫は初めて!

↓その初めての餅つきの姿(右が夫)↓
もちつき1
まだまだぎこちない・・・^^;

ところが始まって間もなく、なんと・・・杵が折れてしまったのです。。
お古の杵ということでしたが、そんなに力入れなくても・・・というほどの勢いで振り下ろしていた夫のせいですよね、きっと。
しょうがないので、折れた杵でなんとかやっていたのですが・・・
ここからが田舎のいいところ♪

たまたま通りかかったご近所のおじいさんが杵を貸してくれることに!!
金の斧ならぬ、金の杵☆
やっと普通の^^;餅つき再開。
よかったヨカッタ!

↓だんだんリズムも合ってきた?! ↓
もちつき2  もちつき3

最近、歌が大好きな息子は「ぺったん、ぺったん♪」の音に合わせて、体をゆらゆら^^

1回目についた黒米入り餅は、蒸らしが足りずうまくつきあがりませんでした。
なので、おかき用にすることに。
(これを今日のおやつに、ごま油をひいたフライパンで焼いて田楽味噌をつけて食べたらおいしかった!)

2回目についたトチ餅、3回目に再チャレンジした黒米餅は、うまくできました。
つきあがった餅を丸めるのがまたおもしろい!
表面のでこぼこや乾いたところを中に押し込むようにして丸めると、きれいな形の丸餅ができるんですよね。(←子どもの頃に会得しました☆)

では、早速お味見♪

ここで、わが夫。
「この餅、焼いて食べるの??」
「え?なんで??」と一瞬思いましたが、そうだ。夫はつきたてのお餅食べたことないのでした。
市販のお餅は焼かなきゃ食べられないもんなあ。。
「つきたてだから、このまま食べられるんだよ~」

手作りあんこ&きな粉、おすまし汁に大根おろし&ネギをたっぷりのせて、それからお醤油&のりで。

↓これは昨日のおやつ。↓ 軽く焼いて、手作りあんこを添えて★
もち

私も手作りのトチ餅は初めてでしたが、う~ん♪うまいっ!
子どもたちもお腹が空いていたので、たくさん食べていました。

お腹もふくらんだところで、最後の4回目。
夫もずいぶん手馴れた感じでついていました。

* * * * * * * * * *


餅つきが終わってから、杵を貸してくれたおじいさんにお礼のお餅を持っていきました。
すると、そのまたお礼にキャベツ・白菜・大根・人参、たくさんのお野菜をいただいてしまいました。
このおじいさん、いつもお返しが盛大なのです。
この方だけでなく周りの人も皆そうですが、こちらが何か持っていくと必ずお返しが倍増して返ってきます。
夫、「田舎の人って気前いいよなあ~ 俺もあんなふうになりたい」と。


それから、大きいお鍋を貸してくれた近所のおばちゃんにもお餅を持っていきました。
このおばちゃんにお鍋を借りに行った時、「初めての挑戦や。がんばってみ~」と言ってくれました。
そして、翌日会った時には「昨日のお餅おいしかったよ。トチ餅はちょっと塩入れたら味がしまって、もっとおいしくできるんよ。白い餅には入れんけど、ヨモギとかトチの餅には入れたほうがおいしいんよ」と教えてくれました。

私、おばちゃんの話聞いて感動しました。
だって、おばちゃんは作り方も全部知っていたけれど、やる前には何も言わなかった。
そして、私たちが作ったお餅をおいしいと言ってくれた。
それから、塩を入れるといいんだと教えてくれた。
おばちゃんの心遣いを感じました。
私もこんな人になりたいなあと思いました。

杵のおじいさんにも、このおばちゃんにも出会えたことをとても感謝しています。
村に新しくやってきた若者のすることを見守ってくれている、いつも気にかけてくれている、そういう感じがするのです。
私にいつも人としての優しさや心の広さを、教えてくれているような気がするのです。

* * * * * * * * * * 


私、このおばちゃんに保存食作りを習いたいと思っています。
おばちゃんは自分で野菜を作り、その野菜を使って、様々な保存食を手間暇かけて作っています。
おばちゃんが作っているものは、私は食べたことはあるけど作り方は知らないものばかりです。
だから作れるようになりたいのです。
だって、今私が学ばなければ、私の子どもやその子どもたちは食べることさえなくなってしまうのではないかと思うのです。
日本に昔から伝わる保存食・伝統食が、将来には廃れてしまうのではないかと危惧しています。

今回の餅つき、夫には初めての経験。
餅がどのようにできるかも知らない人、つきたての餅を食べたことのない人が増えていくのは悲しいですよね。
季節の行事・風習もそうですが、まだなんとか知っている私たちの世代が伝えていかなければならないのだと思います。

餅つきが終わった後、夫に聞いてみました。
「今日どうだった?」
「なんか夢見ているみたいだよ。でも今日は楽しかった。勉強になったよ。」
夫にしてみれば、今まで餅つきなんて物語の中の世界だったのだろう。。

夫と息子、年の差約30歳。
今、同じスタートラインに立ちました・・・^^;





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Last updated  2006.01.19 06:46:06
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