テーマ:仕事しごとシゴト(23735)
カテゴリ:やま
私の夫は「緑の雇用担い手育成対策事業」で‘緑の研修生’として森林組合に雇用され、
林業に従事しています。 そしてとうとうこの月末に‘緑の研修生’を卒業し、 4月からは‘緑の担い手’として本格的に林業に就業することになります! 夫の山仕事暦はまだ1年7ヶ月。 1年7ヶ月前、息子が生後5ヶ月だった頃、栃木からここ和歌山県北山村にやって来ました。 この村に来て最初の半年間は、‘緑の研修生’になるための準備期間として緊急雇用対策による森林作業に従事していました。 この間に山の仕事がどのようなものか、それが自分に合っているかなど 実際に経験しながら知ることができます。 夫にとっては初めての山仕事でした。 森林作業とは言え、ひたすら「林道作り」の日々でした。 「林道作り」は山仕事の最も基本となる仕事。 道がなければ山に入ることもできない険しく荒れた山に、新たに道を作ったり、 ずっと昔まだ林業で栄えていた頃に作られ、放置されたままの道を修復したり。 足腰を鍛え、体力をつけるために必要な仕事です。 この頃は「大丈夫かな・・・?」と森林組合からも思われていたことでしょう。。 都会からやってくる若者を(この村では30代はほんの若僧です)、仕事の面でも生活の面でも とても心配してくれていました。 仕事はやっていけるのか、素質があるか、田舎の暮らしに慣れたか、 家族の協力・理解はあるか、この村に住み続けるつもりか・・・など。 夫自身は山でやっていくんだ!と決心していたので、どう思われようと一生懸命仕事していました。 (私はどこでもいいから田舎に引っ越したかっただけなのですが^^; でもこの村、とっても暮らしやすくて好きになりました♪) そして一年前に無事、‘緑の研修生’になることができました。 この一年間は、県の林業センターで行われたさまざまな研修に参加し、 本格的に林業に就業するための技術を学びました。 仕事の内容も道作りから下刈や間伐・除伐へと徐々に広がり、 「請負」という林家から依頼される仕事もするようになりました。 山仕事で食っていくには少なくとも4~5年かかると言われています。 それでも満足できるほどの収入はなく、他の地域の新規就業者は副収入を得る道 (きのこ栽培とか)を探している人もいると聞きます。 夫はまだ2年目。 経済的にはかなり厳しく、生活できるぎりぎりの収入しかありません。 しかし、森林組合の若者はよく働くと地元の人も認めてくれるようになってきました。 この村の年配の男性のほとんどが山仕事経験者なので、 都会から山仕事をしにやってきた者の仕事ぶりをとてもよく見ています。 そしてそれに応えるように、夫たちもがんばっています。 4月からはもう研修生ではなく、山師見習いとして本格的に山に入ることになります。 仕事のペースは多少遅くても、技術はベテランの山師と同じレベルを求められるようになります。 仕事の内容もより高度なものが増えてくるでしょう。 これまで以上に体力とやる気と技術が必要になってくると思いますが、 きっとやりがいも大きくなる(それに少しは収入も増える^^)と思います。 私にできることは毎朝お弁当を入れること。 おいしいごはんを用意することで夫を支えていきたいと思います。 午前中はお昼のお弁当を楽しみに、午後は帰って息子と遊ぶのを楽しみに仕事している夫ですから^^ まだまだ未熟な私たちですが、この村でできることに精一杯取り組んでいきたいと思います!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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