|
カテゴリ:シングルママのつぶやき
普段はのほほんと暮らしてて
猫との日々も、のんびりマイペースだから もはや未亡人とかシングルマザーとか忘れてる。 年に1度は思い出すよね。 今回は15年経ってようやく現像してみた写真を見て、感慨深かった。 1枚は息子の写真。 葬儀の参列者へのお礼を述べてる。 顔は不自然な笑顔。 高校卒業してる年齢なのに高校生。 なので制服は着たくないと、友人の喪服を借りて挨拶してた。 喪服くらい買うお金もあったけど 私の心には買い物に連れていくと言う余裕もなく、考えもつかなかった。 相談もされてないから、息子が幼馴染みに相談したのね。 私は自分の喪服を出して髪を束ねて挨拶すること、葬儀を準備して見送ることで誤魔化してた。 当時の息子の姿に胸がギューッと締め付けられた。 もう1枚は、娘2人の写真。 葬儀の前なのか後なのか、花いっぱいの祭壇の前で、棺に入った夫を少し距離を開けて中学生と高校生の娘達が佇む後ろ姿。 真新しいセーラー服姿の末娘に ミニスカートの制服を着た長女。 2人でじっと祭壇を見てる後ろ姿。 これを見たときに涙が・・・。 そして葬儀の最後に家族で並んでいる写真。 みんな泣き腫らした顔してる。 もうあの悲しみや慟哭はリアルには思い出せない。 写真を現像しようとも思えなかった。 15年も経ち、ようやく当時に真正面から向き合えた。 花の祭壇をお願いして お線香はないし、お坊さんとか読経とか要らない葬儀をして 私の好きな百合の強いむせるような香りが、葬儀会場に充ちていた。 祭壇以外にも、会場には収まらないほどの花が並んで、百合の花の香りと共に葬儀は進んだ。 あんなに大きな祭壇だったのね。 讃美歌を私は歌えてたのかな? 喪主の挨拶をしたことだけ覚えてる。 人生が変わった日。 私の覚悟ができた日。 悲しみに押し潰されそうな夜を過ごしたね。 無言で子ども達3人と枕を並べて 暗闇で泣きながら眠った日を忘れない。 今はあんな悲しみはもう要らないし もう体験しないと信じる。 猫と穏やかに暮らしてる あの日からの15年。 悔いなく生きようね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[シングルママのつぶやき] カテゴリの最新記事
|