なちゅらるに生きよう

先日の夫の召天日＝命日には
毎年の恒例行事をしなかった。

当日に『家族ビデオ鑑賞会』すること。

毎年、毎年、誰が言うとかでなく必ず観てたのにね。

すっかり忘れてた！
これが時が経つ、ってこと。


末娘は自分の生まれる前の
兄姉たちのまだ幼い時のビデオがお気に入り。

長女も自分のほとんど喋れない２才の頃のビデオがお気に入り。

何度も繰り返し観て、記憶してるのにね。

ボーナスもない勤務先で
ようやくもらった冬ボーナスで
ホームビデオを買い、息子の歩き始めに間に合わせて録り続けてた。

その頃は録画したのは夫が多くて
声だけで夫の姿がない。

私も撮るようになり、ほとんど子どもの姿ばかり映してる。

若き日の痩せてる私も映ってないよ。
細身で動いてた夫もほとんど映ってない。

その中の夫が子どもとしっかり映ってる１本を発見した。

命日の夜には帰宅した末娘から
「ビデオを観ようと思ったのに忘れた！」って言われて、1人になった夜に観た１本。

息子が小６で長女は小４の運動会。

応援団や騎馬戦や障害物競争で大活躍する息子がいた。
盆踊りを踊るブルマ姿の長女もいた。
兄姉を応援して叫びまくる末娘。
それを映すのは夫。

そして誕生日のケーキのある夕飯時。
撮影してるのは私で長々と夫が子どもと一緒に映ってた。

夫の懐かしい声。
とても良い響く声をしてて、似たような声の人には出会ったことがない。

それくらいの美声。
話す声も笑い声も好きだったな。

テレビに映るホームビデオの動画をスマホで録って、ファミリーLINEで送った。

死別当時、中１だった末娘は、夫の声を忘れかけてた。

「いい声だね」って感想。(笑)
楽しそうに笑ってる。
笑顔も懐かしい。

私は、夫の声を忘れることはない。
覚えてると言うより
忘れたことがないほど印象的でね。

思い浮かぶのは笑顔と笑い声。

ビデオはDVDにダビングしたけど
これはずーっと再生したくなるんだろうね。

子ども達の無邪気さも可愛くて、懐かしかったな。

あー、痩せてる自分も懐かしかった！
今度、子ども達に絶対に見せなくちゃ。(笑)