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2月26日に前後して、昭和維新について調べていたところ、ネット上で「民族の歌」の歌詞を見つけました。
昔よく右翼の甲街宣車(今は排ガス規制でバスタイプは都内は不可)が大音量でよく流していた一曲ですが、ネット上に公開されているとは知りませんでした。 昭和44年、全共闘運動が盛んな中、また国会でも保革逆転の危機が叫ばれ、今より数段も「革命」が身近だった時代、右翼の巨頭児玉誉士夫が作詞し、古賀政男が曲をつけ、藤山一郎が歌うという今では考えられない取り合わせですが、それだけ危機感が強かったということでしょう。 「右翼」「街宣車」の先入観があると引いてしまうでしょうが、曲調は戦前の「昭和維新の歌」などを想起させるものがあり、一回聞けばすぐ歌えるでしょう。フルコーラスだと十五分近く掛かってしまうのが難点ですが、しかし昭和維新から、敗戦、占領、経済繁栄、革命の危機と約三十年間の時代を踏まえ、その名通り民族の一時代を見事に描いているもので、街宣のトレードマークにしておくのは勿体無い一品です。 民族の歌(青年思想研究会会歌) 昭和44年12月6日発表 作詞 児玉誉士夫 作曲 古賀政男 歌 藤山一郎 一番 興亡常に定めなく 盛衰それも定めなし 誇りぞ高し日ノ本の 栄えし時は幾歳ぞ 二番 権勢上にはびこりて 暗雲国をおおうとき 民に救いの光なく 世は混乱の闇となる 三番 天にこだまし地をゆする 怒りをこめた民の声 悪政にらむ銃口に 権力の座はくずれたり 四番 昭和維新を目指しつつ 起ちし若人空しくも 事成らず牢獄に 流す悲涙を君知るや 五番 春雪深き山王の 杜にわき立つ鬨の声 栄華の夢にふける身の 肺腑を抉ぐる響きあり 六番 国を憂うる真心を 上に伝うるすべもなく 受けし汚名は反乱の 賊とよばれる名は悲し 七番 代々木原頭声絶えて 従容死につく大丈夫が 「天皇陛下万歳」と 叫んだ願い忘れまい 八番 昭和維新の雄叫びも 夜明けをまたず消え果てて 世は権勢の専横に 明日を開く道もなし 九番 戦火ひとたび雲を裂き 戦雲国を襲うとき 誰か祖国を思わざる 誰か戦火を拒むべき 十番 みじかき命知りながら 乙女の愛も受けずして 祖国の難に赴ける 男児を誰か称えざる 十一番 ガダルカナルや硫黄島 いくさ甲斐なき戦場に 倒れし屍同胞の 声無き声を誰が聞く 十二番 生きて帰らぬ強者が 死地に飛び立つ特攻機 後に続くを信ずると 残せし言葉君知るや 十三番 戦雲はれて敗残の 山河に空しい蝉時雨 敵に降する屈辱の この日を誰が想うべき 十四番 核の威力に勝利せる 勝者が振るうその鞭は 神の裁きにあらずして 敗者を裁く事にあり 十五番 勝者は永遠に勝者かや 敗者は永遠に敗者かや 雲は流れて時は去り 再び仰ぐ国の旗 十六番 民族の血を失いて 国の誇りは今いずこ 悲しかららずやはためける その旗風に旗勢なし 十七番 民族の自負今はなく 今日の栄えとその富は 腐肉に集う者たちの 己を保つ栄光ぞ 十八番 高楼天にそびえ立ち 大道国を貫けど 国を憂いて立ちあがる 我が同胞は幾人ぞ 十九番 赤旗の波叫喚に 国は嵐の中に立つ 誰が祖国を憂えざる 国の未来を憂えざる 二十番 聞け同胞よ若人よ 起て同胞よ若人よ 後に続くを信ずるの かの雄叫びを想起せよ 二十一番 正義のこぶし振り上げて 今ぞ大地の声を聞け 汝の国土守れよと 大地の御霊は応うべし http://www1.bbiq.jp/gunka/sub3.html お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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