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テーマ:政治について(20090)
カテゴリ:国内政治
参議院議員の衛藤晟一議員が、参院決算委員会で軍人墓地の管理について政府の姿勢を質したことが、先日の産経新聞で報道されました。
戦後の忘れ物がまた一つ浮き彫りになりました。 衛藤議員から各地の管理の実態(お骨の管理、土地の清掃ほか)について聞きましたが、すさまじいものがあるようです。 (以下転載) 荒廃する軍人墓地 管理責任、国が言及 5月11日15時28分配信産経新聞 全国各地に点在する軍人墓地の管理を今後どうするかが問題化している。旧陸海軍人の戦没者を慰霊する墓地は太平洋戦争後、国が地方自治体に管理を“丸投げ”したことが原因で、一部で荒廃が進む事態となっていた。参院決算委員会で管理責任について問われた舛添要一厚労相は「関係省庁と連携を取りながら国の責任としてきちんと管理していきたい」と答弁。国もやっと目を向けることになったが…。 明治維新以降、戦争で亡くなった陸海軍人の遺骨を収めた軍人墓地は、明治期から戦前までは陸軍省、海軍省が管理していた。しかし敗戦で両省は解体、墓地の管理規則もGHQ(連合国総司令部)によって廃止された。管理責任があいまいになったのは、国有財産として墓地を移管された大蔵省が昭和21年6月に事務次官通知を出して、墓地および公園として使用することを条件に、地方自治体に無償で貸与ないし譲与したためだ。 37~38年に厚生省が行った調査では、全国に陸軍墓地75カ所、海軍墓地7カ所が確認されていた。平成11年、旧陸軍将校らの親睦(しんぼく)組織「偕行社」が65カ所の陸軍墓地を調査したところ、多くは自治体に予算がないとの理由で、民間のボランティアによって日常の管理作業が行われていた。中には山口市の山崎陸軍埋葬地や高知市の陸軍墓地のようにまったく管理も慰霊も行われていないところもあった。 約4500柱を収める広島市の広島比治山陸軍墓地は、広島市が掃除などの日常的な管理に人員を派遣しているが、十分な維持管理ができないため、市民が自主的に清掃奉仕を行っている。ただ、奉仕活動をする人々の高齢化が進んでいて、有志の市民は「このままでは墓地の荒廃は避けられそうにない」と訴える。 約9000柱が収められている福岡市の谷陸軍墓地では、平成17年3月に起きた福岡県西方沖地震で、石碑がずれたり、骨壼(こつつぼ)が落ちて遺骨が散乱する被害が出た。民間の有志で石碑修復委員会を結成して修復費1100万円を集めて原状を回復。福岡市は修復には協力せず、19年10月に修復完了を報告する慰霊祭を開催したさいには、隣接する公園を使用したとして、公園使用・占有料の4万4610円を請求した。 福岡市は、清掃などの日常的な管理は「利用者にお願いしている」。石碑や骨壼は「市が管理すべきものか判断できない」としている。また、公園使用・占有料については「利用者から減免申請がなかったため、規定通り請求した」と説明する。 4月20日の参院委員会で衛藤晟一議員(自民)の質問に応じて「国の責任」に言及した舛添厚労相。答弁を聞いた偕行社の菊地勝夫事務局長は「戦没者の慰霊はどこでも国を挙げて取り組んでいます。尊い命のおかげで今日があるからです。軍人墓地の維持管理、慰霊は基本的には国がすべきです」と話している。(桑原聡) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年05月14日 09時25分03秒
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