西尾幹二・平田文昭がタッグを組んだ新刊は
「保守の怒り」だそうです。近年真正保守とか、真保守とか、われこそは真の保守であるという動きが盛んですが、私なぞは、そうした実は内向きの言葉でしかない言論のあり方が、保守勢力を弱化していると思うのですが。日本会議がそうした議論の土俵に登場してこないのは、彼等にとってやるべきことをイッパイイッパイのなかでやり続けているさなかだということもあるでしょう。また西郷南洲の「人を相手にせず天を相手にする」という境地なのかもしれません。まあそのあたり、組織としてどういうスタンスなのかは、何も漏れて来ませんが。(以下草思社HPより転載)保守の怒り――天皇、戦争、国家の行方西尾幹二 著 /平田文昭 著 保守の自己欺瞞、ゴマカシこそ今日の保守勢力衰退を招いたと指摘。日本と皇室の危機の構造を率直に、大胆に指摘した、いまもっとも読まれるべき本質的論議。 ISBN 978-4-7942-1732-5 定価 1,890円(本体1,800円) 判型 四六判 頁数 336頁 初版刊行日 2009年12月01日 原書タイトル 在庫情報 在庫あり 西尾幹二1935年東京生まれ。評論家。電気通信大学名誉教授。東京大学文学部独文科、同大学大学院修士課程修了。文学博士。著書に『ニーチェ』『わたしの昭和史』『国民の歴史』『異なる悲劇 日本とドイツ』『江戸のダイナミズム』など、訳書にニーチェ『悲劇の誕生』、ショーペンハウアー『意志と表象としての世界』など。 平田文昭1959年長崎県生まれ。評論家。神奈川大学法学部卒業(国際公法専攻)。商社の海外営業に従事後、独立して会社を起こす。勤務のかたわら、各種の市民運動に取り組み、人権から司法、地方自治等の問題を取り上げてきた。アジア太平洋人権協議会代表。著書に『危ない!人権擁護法案』がある。