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毎回試験の直前に授業や補習をしていると、
この生徒は本番で何点取るだろうかと予測ができます。 もうテスト前に何回も立ち合い、実際の試験問題を見てきているので、 範囲表を見て教科書のページを点検すれば、 どんな問題が紙面に並ぶかは大抵分かります。 テスト前にはそれを前提に点検を進めていくので、 極論すれば指示され強調された所を抜かりなく押さえれば、 かなり得点が取れるようになるはずです。 そんな授業を繰り返していると、時々衝撃を受けることがあります。 範囲表に沿って可能性の高い演習をぶつけていくと、 ペンが止まらずに完璧な答えを返してくる生徒がたまに現れるのです。 発展問題をぶつけても正解してきます。 そういう生徒は本番では100点か限りなくそれに近い結果を残します。 準備がしっかりできているのですから当然ですね。 逆に試験2日前でもまだ基本の理解もできず、重要な問題が解けず、 必出の暗記事項もボロボロという生徒もいます。 この場合はテスト対策授業をしてもほとんど効果はありません。 対策で得たものを表面的に覚えて本番を迎えても、 それが使われた問題の解き方や解答のし方を学習していないからです。 成績が気になるのなら、日程に合わせて仕上げなくてはなりません。 後者の生徒もあと1週間早く準備が進んでいればかなり違う結果が出るでしょう。 追い込まれてから動くのではなく、追い込まれる前に動くことです。 どちらが有利かという問題ではなく、 追い込まれたら負けなのだと認識してください。 高得点を取る子は頭がいいから点が取れるのではありません。 追い込まれる前に自分から向き合い、時間を上手に使いながら努力、実践し、 自分をレベルアップしていく習慣ができているから取れるのです。 試験は勝ち負けではないという人もいますが、それは詭弁です。 成績をジャッジされる以上、より評価の高い「勝ち」を目指すものでしょう。 テスト前の対策授業はそのレベルを上げるための取り組みですが、 ゼロから組み立てていくことはできません。 自らの行動が基礎点を作り、そこに上乗せを可能にしていくのです。 追い込まれてから慌てるのではなく、追い込まれる前に動くのです。 期末がすぐにやって来ます。 計画を練り、勝ちを目指しましょう。 (以前の記事に加筆) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.05.30 17:08:18
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