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カテゴリ:家族
連休明けに千葉の自宅に引っ越せることになった。
今の東京のマンションは賃貸の仮住まい。 バリアフリー改造も出来ず、療養体制確立も中途半端だった。 海外に住んでいたので千葉の自宅は人に貸していた。でもこの病気で急遽帰国。契約も2年近く残っていたが交渉して頼み込んで退去頂いた。本当に申し訳なかった。 家族で緊急帰国。住む所が無くて狭いホテルの一室でコンビニ弁当をかじりながら家族で肩を寄せ合って過ごした。 そしてこの江東区のマンションに転がり込んだ。そして少しづつ家財も揃え車も買い、この病気の勉強をしながら少しづつインフラを整備した。部屋で歩行練習してたら下の階からクレームされたりしたが。 やがて犬も検疫を終えて到着し、全員揃ったことを喜び合った。 娘も学校に馴染んだ。 僕も病気の進行と戦いながら会社に通い続けた。 その間、家内は各種手続きに走り回ってくれた。 しかしここに来たときは左足だけだった症状が、今や下肢、体幹、上肢に及び呼吸にも影響が出だした。病気の急激な進行におびえ続け幾日も眠れぬ夜を過ごした。 仕事では僕がここ数年心血を注ぎ主役であった海外プロジェクトは、新しい男がその席に座り、新聞発表がされた。 久しぶりに日本の季節の移ろいを感じながらクリスマス、お正月、誕生日、ひなまつりをささやかに祝い、家族の絆を確認した。 都内の博物館や美術館、多くの広い公園やショッピングモールも近くにあり、しょっちゅう週末は気晴らしに出かけ病気を忘れた。 友人達との久しぶりの再会。 そして同病の皆さんや医療関係の方々との出会い。 激動の半年だった。 多くのものを失ったがその中で得たものもある。 これからももっと多くのものを失うだろう。でも何かをつかむ努力はしたい。 新しい生活に向けて少しづつ引越し準備を始めよう。 これまでを棚卸しながら。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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