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カテゴリ:その他
要介護の体になって毎日シャワーを浴びれるわけではないのでよく無精ひげを蓄えるようになった。
昔イスラム教国で暮らしてたときは、身だしなみとして生やしてたっけ。 ひげを撫でながらあることを思い出す。 20代の頃働いていた業界の名物営業本部長。ある日突然無任所に。要は左遷だ。 上司と二人で会いに行ったらひげを生やしていた。 「そのひげは気分転換?」 「いや。毎日ひまでおんなじ明日が来る日々が続いているのだが、ひげだけは毎日すくすく伸びてくる。そのことを発見したからだよ。」 「・・・・・・???」 その人らしい人を食ったような言い方だったが、要は、「俺はまだ死んでねぇ、生きてるよ」っていう リベンジの意思表示だった。その後、僕は転勤したので、その人がどうなったかは定かでないが。 僕もまだ生きてるな・・・・・・。 無精ひげを撫でつつ呟いてみる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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