Let me GO to the sky again

メールありがとうございました。
フランスでのお暮しは如何でしょうか。きっと単身ではお辛かろうと心配しておりました。
思えばSさんとはパキスタンのカラチ空港で初めてお会いしてからもう十年になるのですね。
感慨深く思い出します。僕にとっては転機となる重要な出会いでしたから。

そして弟子の不義理をお許し下さい。
告知を受けて以降この一年というもの、僕というより家族でこの難病を背負い必死で生きてきましたので、結果として周囲への義理を多く欠いてしまいました。
お詫びします。

病状は残念ながら進行し、首から下は動かなくなりました。
更に今回、11月下旬から入院しており、胃ロウを造設するとともに、気管切開と人工呼吸器の装着という選択をしました。
1月4日に無事退院予定で、言葉は失いましたが元気にしています。
まだ精神的なアップダウンは多少ありますが。

そういう訳で僕は延命装置を着け、まだしばらく生きる決意をしました。
問題は公的な支援も得ながら、どう家族の負担を減らしていくかです。
子供もまだ八つと四つで手がかかる盛りですし。

Sさん、恥ずかしげもなく言います、助けてください。
こうなってしまった以上、支援の手はひとつでも多いほうが良いのです。
お願いします。

思えばパキスタン国内を墜落しそうな飛行機に乗って一緒に出張したことが懐かしいです。
気温50度の棉畑は死ぬほど暑かった。でもあんなに楽しかったことはなかった。
良き思い出です。

また会える日を楽しみにしています。

GOより