響鬼笑タイム『斬鬼さん、SICを語る』之巻
=告=この話は、一部ノンフィクションです。ある日の「たちばな」斬鬼「ああ…じゃ店長、予約よろしく。(ぴっぴっ…トゥールルルルル) もしもし…財津原です。 予約をお願いしたいんですが… いえVol.31じゃなく、来年のVol.32を… ええ。…二体までキープできる? じゃそれで…はい。じゃぁよろしく(ぴっ) もしもし…」響鬼「なに電話しまくってんの? 斬鬼さん」轟鬼「いや、なんかインターネットやってる最中に いきなり顔つきが変ったンスよ で、ああやってメールや電話を…」明日夢「インターネットって… どんなサイト見てらしたんですか?」轟鬼「いや、なんか玩具系のサイトなんスけど」響鬼「なになに? 斬鬼さん。 また女の子の人形買うの?」斬鬼「響鬼……表へ出ろ」轟鬼「まぁまぁまぁっ いや~、でも俺も知りたいッス! なんつうか、斬鬼さんの趣味に、俺も芽生えたっつ~か。 教えてくださいよ、斬鬼さん」響鬼「なんかお前、必死だな。トド」明日夢「響鬼さんが、こと荒立てるようなこと言うからですよ」響鬼「え? 俺なんか煽る様なコト言った??」斬鬼「……(ため息) ま、いい。 来年の3月にな、S.I.C.でお前のフィギュアが出るんで あちこちに予約をな、入れておいたんだ。 人気シリーズだから、手に入るかどうか、わからんしな」響鬼「え? 俺の人形?? いやそれ以前に、えすあいしーって何? 明日夢、知ってる?」明日夢「う~ん。クラスメートから聞いたことがあるような…」斬鬼「ま、百聞は一見に如かずって言うしな。 これだ」S.I.C. Vol32 仮面ライダーヒビキ響鬼「うわ、何これ」明日夢「うわっ! カッコいい!! あ……でも、なかこう…禍々しくないですか?」響鬼「それこの値段、なにこれ。 参考価格: \6,939 っ?! 高ェっ!」斬鬼「ああ、そこな。香港のネットショップだ。 人気商品だから結構ボッてるみたいだな。 実際には税別3,500円らしい。 まぁ、今は高値だが、日本でも販売されたら 少しは値が安くなるかもしれんな」明日夢「へぇ~。それなら俺、欲しいです!」響鬼「う~ん……俺の人形、か。 記念に一つ買っちゃおうかな」斬鬼「おいおい、言っただろう? 人気商品だって。 普通の玩具と同じに考えていたら、手に入らんかもしれんぞ?」響鬼「え? 何。 この玩具、そんなに凄い代物なの? っていうか、えすあいしー って大体何なの?」斬鬼「ん、S.I.C.っていうのはな……」京介「S.I.C. S:スーパー I:イマジネティブ C:チョウゴウキン の略。 オリジナルのアレンジが効いた、 『オタク世代』の高年齢層をターゲットにした商品。 最初は売れなかったけど、熱心なファンがオークションで 高値を付け出してから、その存在が注目された バンダイの看板商品の一つ。 まぁ~僕に言わせれば、いい年した大人が 大枚はたいて買うほどのモンじゃ無いね。 へぇ~。響鬼さんの造形は安藤賢司氏か… この人原型はアレンジの方向にケレン味がありすぎて あまり評価が高くないね。 まぁ、初期のキカイダーと仮面ライダー1号2号あたりが 最盛期ってトコかな。 アギトと今のファイズシリーズは、アレンジが効きすぎて 結構売れ残っているみたいだし…」明日夢「桐谷君…… そう言いながら、なんか妙に詳しくない?」響鬼「っていうか、いつの間に?」ザシュッ斬鬼「音撃斬っ! 雷電斬震んっ!!」ギュィィイイイインッ!!京介「うわ───んっ い、痛いよママぁ… なにすんだよぉ 今まで、ママにも殴られた事無かったのに!」斬鬼「貴様は、殴る価値も無い」響鬼「……だからって、真弦、尻にぶちこみますか?(汗)」京介「あんた鬼だ!」斬鬼「鬼だよ」京介「うわ~んっ(涙ッシュ)」斬鬼「さて、邪魔者は消えたな」明日夢「と、轟鬼さん?! 胸押さえて…どうしたんですか?!」轟鬼「は…ハートの古傷が…っ!」閑話休題響鬼「ん~でも超合金とか言ってたけど? マジンガーZとかゲッターロボとか ああいう感じな玩具じゃ無いわけ?」斬鬼「まぁ、さっきの小僧が言った通りだ。 これが、そのラインナップだ。見てみろ」響鬼「うわ?! 懐かしい~。へぇ~キカイダーに仮面ライダーか。 何? イナズマンやロボット刑事Kも?! お? 来月アクマイザー3も出るの? へぇ~!」轟鬼「うわっすげぇ! 仮面ライダーBLACKがあるじゃないッスか! 子供の頃、俺見てたッス! いいなぁ、俺も欲しくなってきたッスよ!」明日夢「あの…響鬼さん? イナズマンとかアクマイザー3って?」響鬼「ああ、明日夢は知らないよなぁ。 いや、俺が子供の頃ね…」斬鬼「そこの擬似師弟。 ……話を戻していいか?」響鬼「あ~はいはい。 でも値段そんなに高くないし、 俺も集めちゃおうかなぁ」斬鬼「…あのな。お前が買いたいと思ってる奴な アクマイザー3を除いて殆ど絶版だ」響鬼「え? じゃぁ、このV3とライダーマンも?」斬鬼「それはネットオークションで、万近くで入手できるかどうかって代物だ」響鬼「万?!」斬鬼「言ったろうが、人気商品だって」轟鬼「ええ~そんなぁぁ」明日夢「じゃぁ…この龍騎やファイズも?」斬鬼「龍騎とファイズはまだ入手しやすい。 楽天でも、まだ扱ってるショップは多いからな。 欲しいなら、俺のツテで手に入れてやろう」明日夢「わっ! ありがとうございます!」響鬼「明日夢、いいなぁ~。 ねぇ、斬鬼さん。俺の人形とアクマイザー3は なんとかなんない?」斬鬼「ああ、それを教えてやる。 まぁ、これは地方在住の人間のための手段だがな。 一つは雑誌なんかで紹介されているネットショップで予約する。 これだな。 この楽天だとonemu♪さんのサイトが情報も多くて早い。 そこから辿れば見つかるだろう」轟鬼「駄目ッス、斬鬼さん! 今その女性(ひと)のサイト見ましたけど もう売り切れッス!!」明日夢「ええ? だ、だって響鬼さんの発売って 来年の3月なんでしょう?!」響鬼「うわっ… 俺って人気者」斬鬼「だから、だ。 だが、まぁ…バンダイも最近は増産や再販をかけているから アクマイザー3は、なんとかなるかもしれんな。 だがな、轟鬼の言ったように、ネットショップは もう予約で満杯のところが殆どだろう」響鬼「じゃぁ、俺の人形は? アクマイザー3は??」斬鬼「だから、今からいい情報を教えてやる。 実は今日このサイトの管理人が、 なじみの模型店で得た情報だ。 奴はそこで予約しようとしたが、その模型店では 予約が出来なかった」明日夢「やぱり、プラモデルしか扱わないから?」斬鬼「当たらずといえど、遠からず…かな。 正直、流通やら、問屋と販売店の関係は俺にも良く分からん。 だが、奴はそこで耳寄りな情報を手に入れた」轟鬼「ど、どんな情報ッスか?! 早く教えてください!!」ゴスッ斬鬼「落ち着け、バカ」轟鬼「ああ…斬鬼さんが俺を殴ってくれた… もう幸せッス♪」明日夢「ひ、響鬼さんっ」響鬼「見るな。 世の中には、知らなくていいことも一杯あるから」斬鬼「あ~つまりだな。その模型屋が教えてくれたのは『玩具店で予約する』 そういう情報だった」響鬼「オモチャ屋で?」明日夢「な、なんか…当たり前っていうか… 当たり前すぎて、意外というか」轟鬼「そう言えば二丁目にオモチャ屋があったスよね? 俺、行ってくるッス!(しゅっ」ブスッ轟鬼「うがほぅ?!♪ ざ、斬鬼さんの真弦が尻に…っ!」斬鬼「だから落ち着けと言ってるだろうがっ!」明日夢「な、なんか最後に♪が付いてませんでしたっ?!」響鬼「だ か ら 聞いちゃ駄目だって」斬鬼「玩具店と言ってもピンからキリまである。 その模型屋が教えてくれた『玩具店』はな 大手百貨店で-できればチェーン店で― 店を構えて居るような玩具店のことだ」響鬼「…… デパートのオモチャ売り場とは違うの? それ」斬鬼「それとは別にブースを借りているような所だな。 奴はそこで店長に尋ねてみたそうだ。 そしたら…」明日夢「そしたら?」斬鬼「いとも簡単に来月発売のアクマイザー3を 予約できたらしい。 奴が住んでいる、人口3万の九州の田舎で、だ」響鬼「へぇ~」明日夢「で、その人、響鬼さんも予約できたんですか?」斬鬼「2月前に予約を入れてくれと、その店は言っていた。 まぁ、店によるんだろうがな」響鬼「ん~なるほどねぇ。 百貨店なら集客力も高いし、それだけ販売実績も見込めるから 問屋も優先的に降ろしてくれる、ってコトなのかな?」斬鬼「お前にしちゃいい読みだな。 多分、それに近いんだろうな。 実際、そう言った店で赤ドラスをゲットした例もあるしな」響鬼「お前にしちゃ、は余計ですよ」斬鬼「それと個人の玩具店でも、メーカーや雑誌と 協賛しているような玩具屋もOKだな」明日夢「って言うと?」斬鬼「ほら、模型雑誌なんかで模型コンテストとか やってる店があるじゃないか。 ああいう所だ。 奴は、そこで予約を入れたそうだ。 ま、微妙なところらしいが」轟鬼「斬鬼さん流石ッス! 鬼を倒してオタクに至るのは伊達じゃなかったんすね!」がらがら威吹鬼「ただいまぁ~」あきら「失礼します」威吹鬼「あれ、おとこみんなで、なに盛りあがってるんですか?」響鬼「いや、それがね…」響鬼「ん? そう言えば…」明日夢「どうしたんですか? 響鬼さん」響鬼「いやね、ここ日記。これで300枚目なんだって」明日夢「え? そうなんですか?」響鬼「記念すべき300枚目が、これでいいのかねぇ?」明日夢「いや…どうなんでしょうね?」