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テーマ:旅のあれこれ(10281)
カテゴリ:世界一周 チュニジア
私はこれまで、いろんな宿に泊まってきました。
一般的に言う安宿は勿論ですが、キレイとか汚いとか、 人がいいとか良くないとか、それはいろいろ。 「何この宿?」って所は、結構笑い話になったりもするし いつか宿をやりたい私にとっては、全てが勉強に、糧になってきたというわけです!! だけど、だけど、 ここだけは 許せな~~っい !!!!! その名は、マトマタにある、HOTEL SIDI DRISS(オテル・シディ・ドリス) マトマタまで乗り継いだルアージュ マトマタの風景 なぜ、そんなホテルに泊まりたかったかって・・・?? ここも 『スターウォーズ』のロケ地なんです。 バカみたいですが、チュニジアの旅のテーマを ”スターウォーズのロケ地を巡る”って 心の中で勝手に決めちゃっていたので、 最後のしめくくりとして、ココを選んだってわけなのです このホテルのバーが映画で使用され、別名”スターウォーズ・バー”と言うらしいです。 マトマタに到着。 ちょうど同じルアージュに、ここの夜勤スタッフが乗っていたので、 スムーズにホテルまで行けチェックイン。 レセプションには、撮影シーンの写真が飾られていました。 「ああ~♪本当にここで撮ったんだ~~」 ここは、クレーターのように地面から掘られて造られた洞穴住居を、ホテルに使用しているところ。 横につながった、まるで蟻の巣のようです。 上から見たところ 小さな扉、宿泊部屋になってます レストランやカフェのスペースになっているところ 撮影の名残り 早速、夜勤スタッフのアリに、 「スターウォーズ・バーに入りたいのだけれど・・・」 と言ってみると、 「バーは閉まっているよ。明日朝にならないと開かないんだ」 とのこと。 へっ 一応こんなところでも、ホテルのバーでしょ?! だけど、鍵がかかっていて、夜間は開かないようになっているとの一点張り。 なんの為に泊まりに来たのか・・・。 『地球の歩き方』や『ロンプラ』でも紹介されているのに。 ”ここのバーは、映画『スターウォーズ』で使用された事で有名です。 ただし、泊まってもバーはやってないので、あしからず ” くらいの注意書きが欲しかった!!(・・・投稿しておかないと!ですね) わざわざこんなスターウォーズ価格(1泊1500円くらいですが、ここでは高い!) になってる宿に泊まりに来たのに・・・ まあ、仕方ないので明朝まで待つ事に。 ちなみにこちらが泊まった部屋 ところが、恐ろしい事(?!)に気づきました。 宿泊客がいないのです 夕食はどうする?って訊かれ、周りに何もないのが分かっていたのでお願いしました。 すると、「コックを呼んで作るから、時間かかるけど」との事。 宿泊客は私しかいないの~~~??? チュニジアでは、結構なお値段の夕食(800円くらい)。 出てきたのは、ブリックにサラダが添えられたものとクスクスのみ。 クスクスは、結構な量だけど大した具もない。 サラダは、「これって前の日に使った残り?」と思える鮮度 近くに住むベルベル人で非番だけど遊びに来ているファデルという男が、 星を見に行こうと言ってきました。 本当にスタッフかよ?!って感じで怪しいです。 きっちり断ると、部屋はどこかと訊いてきました。 勿論、教えるはずもありません。 ですが写真で分かるように、上からどの部屋に明かりがついているか一目瞭然だし、 ホテル内、勝手に入っているわけですからね~~ 救いだったのが、、 イギリス人のカップルが到着したという事が分かりました。 自分以外にも宿泊者がいると分かって、少し安心。 期待していたバーには入れないし、 料理は不味いし、スタッフは適当だし。 まあ、明日になれば!と、部屋に戻ろうと通路を歩いていたら・・・ ぎゃ~~~!! シャワーやトイレの前は、でっかいゴキブリだらけ!!!! あんなゴキブリの量、初めて見ましたっ!!!! シャワーの扉1つの前に、5~6匹カサカサ固まっていて、 その塊が、あっちにもこっちにも!! 一体ここには、何十匹のゴキブリがいるの~~~?? 宿にゴキブリなんて、珍しい事ではないでしょうが、あの量はないっ!!! 慌てて部屋に戻り、シャワーから一番近い部屋だったので、 ゴキブリが入ってこないように、扉の下の隙間にマットを挟んでおきました 深夜・・・ 私の部屋をドンドン!とノックする音。すぐにファデルだと分かりましたが、勿論無視。 ただ、この扉、隙間があり棒で外から簡単に開けられます。 若い娘じゃないとはいえ、信用の出来ないスタッフしかいないホテル・・・ 恐ろしくって、扉が開かないように、内側から力いっぱい押し付けました ゴキブリの大群と奴のせいで、部屋から一歩も出られません シャワーは浴びなくても平気ですが、朝までガマンしたトイレは辛かったです。 翌朝、バーを見て早々に立ち去りたい私はアリにお願いしました。 すると「朝食後、8時なら見れるよ」との事。 ところが朝食後、アリの姿が見えなくなりました。 その辺にいたスタッフに訪ねると・・・ なんと、夜勤明けで帰ったというではありませんか 頭に来て、そのスタッフに一部始終を話しました。 「アリがそんな事言ったんだ。申し訳ないけど、昼前にならないと開かないよ」 ガ~~~~ン!!! だんだん、待つ価値あるか?って気がしてきました はっきり言って他にも怪しいスタッフがいるんです。ここ。 ようやくここのホテルは宿泊施設としては稼動していない事が分かりました。 地中海沿岸部からのツアー客が、 ”スターウォーズバー”のあるホテルでランチをとるだけ。 その人数は、日に200人!! だからそれだけで儲かるようです。宿泊部門なんてどうでもいいのです。 夜勤スタッフも、その辺のお兄ちゃん雇えばいいだろうし。 バーも、ランチ契約しているツアー客にだけ見せればいいのです。 知らなかったとは言え、バカバカしく思えてきました。 「もういい。帰ります」 こんな適当な宿、どこにでもあるでしょうし、 こんな適当な人たち、どこの国にもいます。まだかわいいもんです。 大した事じゃないですが、期待が大きかったばかりに、ショックでした。 実際に、何かされたわけでも、被害を受けたわけでもありません。 『スター・ウォーズ』が好きでここまで来た、だけど見れなかった。でもその怒りはほんの少し。 スタッフの態度、適当さ、朝までトイレもガマンしたのが辛かったんだと思います。 それに、これまでのチュニジア人が、素晴らしく親切だったので、 彼らから受けた親切までもが、谷底に突き落とされた気分でした こんな私でも、一応女性の一人旅ですから、緊張感たっぷりの時も正直あります。 何にもならないかもしれませんが、 防犯ブザーに手をかけて(いつでも鳴らせるように)寝た事も何度かあります。 (おかげで、実は今でも人差し指の関節がおかしくなっちゃいましたが・・・) 煮えくりかえったハラワタをおさめられず、 「観光案内所にでも報告してみるか。鼻でせせら笑いされるくらいかな~」 同じマトマタのホテル側の擁護しかしないでしょうけど、 人に道を訊き訊き行ってみました。 観光案内所は、坂道を上ったところにありました。 中に入ると誰もいません。外出中なのかな?? 坂の下の方で、さっき道を教えてくれたおじさんが何か叫んでいます。 おじさんの近くには、自転車を押しながら坂道を上がってこっちに向かっている人が。 どうやら、「この人がそうだよ~」みたいな事を言っているようです。 自転車を押してくる人が近づいてきました。 「何の用ですか?!」 へっ??子供じゃないの?!?!?! 自転車を押しながら、坂道を上がってきたのは、まだ12、3才くらいの子供でした。 多分、お父さんがやっているのでしょうね。 「あ、あの~・・・、えっと、バス停ってどこですか?!」 ・・・私がその子に対して言えたのは、それが精一杯でした(^^;) ちなみにこれが、入れなかったスターウォーズバーの扉 中を見たら、絶対ガッカリするくらいセコイでしょうね~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Sep 26, 2007 10:33:20 AM
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