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Mar 28, 2011
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カテゴリ:in JAPAN
 
   3月11日に発生した、東北地方太平洋沖地震にて亡くなられた方々のご冥福をお祈り
   申し上げますとともに、被災された方々とそのご家族に対して、心よりお見舞いを申し上
   げます。
   また、被災地において、救命活動に従事されている皆さまに、感謝の意を表するとともに、
   一人でも多くの命が救われることを、心よりお祈り申し上げます。

   
   * * * * * *   
   
   ご心配くださった皆様、本当に本当にありがとうございました。
   
   友人、親戚、元同僚の方々(STB)、シーガルズOBの方々、
   そしてこのブログを通じで出会った方々、国内、海外、
   皆様からの温かい励ましのメールをいただく度に、心が熱くなる思いでした。
   
   これまで想像すらしたことのない厳しい状況ではありますが、
   反面、こんなにも人の温かい心遣いに触れ、ありがたく嬉しく思っております。

   実は茨城の家(場所まで書けずすみません;)が被災してしまいました。
   私はこのところ東京と茨城の実家、半々の生活をしておりました。
   4月からは、8割がた東京に戻る予定でいたところで、
   3月11日の地震発生時は、東京におりました。

   東京で震度5、あまりの揺れの大きさと長さに驚き、
   ネットで地震速報を見ていたら、実家のある場所が震度6を超すと出ておりました。
   かつてない大きさの地震でした。
   震源地は宮城県沖、震度7(後にマグニチュード9.0)
   仙台営業所が、名取の閖上にあったので、津波が心配で、
   茨城の家と、家族の携帯、会社、
   何度も何度も電話しましたが、地震発生直後から、全くつながりませんでした。
   次の大きな地震は、茨城県沖。いてもたってもいられませんでした。

   その日は、固定電話や携帯から、そして災害時つながりやすいと言われる
   公衆電話にも何度か足を運んで連絡を取ろうとしましたが、ダメでした。
   電車は全部止まり、ご存知の通り都内はパニックとなりました。
   最後に私の妹が、ようやく明け方になって帰宅することが出来ました。

   人づてで両親の無事がわかりました。
   避難所がものすごい人だったので、車の中で寝たことも知りました。
   地震発生の翌日ようやく父の携帯に電話がつながった時は、涙が止まりませんでした。

   高速道路も鉄道も全面ストップしていたので、
   車で下を通って茨城に向かいました。7時間かかりました。
   途中、電気が来ていない地区、道路は陥没、殆どの屋根瓦は落ち、塀は崩れ・・・
   といった光景を目の当たりにし、実家に帰るのが怖かったです。

   * * * * * *

   福島、宮城、岩手の大津波の被害に遭った地域に比べたら、茨城の被害はたいした
   ことはないかもしれませんが、
   何度もの強い地震を受け、道路は陥没、建物は崩れ、橋は落下、
   そして、沿岸部は津波で大打撃を受けております。
   浦安のように、液状化で被害を受けている地域もあります。
   未だ、水道が復旧せず、川の水を汲みに行っている人もたくさんいます。

   前回ブログに書いた宿も、1階は津波で壊滅状態とのことでした。
   景観の美しかった二つ島も、少し削れてしまったとのことです。

   宮城県名取市閖上にあった、仙台営業所は、跡形もなく消滅してしまいました。
   外国人の友人が送ってくれたこちらのサイトで、確認しました。
   むごい光景に目をそむけたくなりますが、これが現実なのですね。
   従業員は運良く全員避難でき助かりましたが、
   ここでも多くの方が、津波に間に合うと思い自宅に荷物を取りに行こうとしたのか、
   避難する方向と反対方向に向かっている人がたくさんいたそうです。
   その方たちは津波に飲みこまれてしまったそうです。

   この東北3県の被害の大きな地域は、仕事上でも知っている場所。
   私は行ったことはないのですが、とても美しいところだと聞きました。
   岩手の海の色、港町に住んでいる素朴であたたかい人々、
   そんなところが、全部全部津波に飲みこまれてしまったなんんて・・・


   blog0099.jpg
   <福島、宮城、岩手の美しい景観>


   私の実家はとても古いビルなので、震度6を超す2度の地震でかなりやられ、
   震度5を超える頻繁にくる余震に、更にやられてしまいました。
   かなり振られた4階以上は被害がひどく、壁や天井が崩れ落ちてしまいました。
   ビルの5階部分に自宅があり、家の中は帰宅した当初は絶句してしまった程、
   ぐっちゃぐっちゃのバリンバリンで、床を見ることも殆どありませんでしたが、
   内部の片づけっていうのは、意外に出来てしまうものなんですよね。
   津波の被害に比べたら、なんてことはないんですよね。

   診断がまだなので怖いです。大きな余震(これ以上来ないで!!)が来たら
   ビルは崩壊してしまう可能性が高いでしょう。
   母だけは東京に避難させて、父と二人で残っております。
   街中なので、ライフラインの復旧は早かったのですが、
   うちは、エレベーターと貯水タンクも壊れてしまったので、
   未だに水汲みの毎日です。体力がつきました。

   余震が落ち着いてきた、これからが大変です。
   何度も言うようですが、東北3県沿岸部の莫大な被害に遭われた方に比べたら
   本当になんてことない状況です。足を伸ばして眠れるのですから。
   近くのデパートの地下食料品売り場だって営業しています。
   被害の少なかったスーパーや、レストランは営業を始めました。
   雪も降っていません。暖房だって使えます。
   命あって、食べ物食べられて、お水だって汲みに行けばある、
   本当に感謝すべくありがたいことですね。
   何よりも、家族が無事だったこと、それだけでも感謝しなくてはなりません。

   73になる父は、「これが自分の人生最後の正念場、逃げずに踏ん張る。」と。
   まだまだ現役でいるしかないようです。
   いえ、生涯現役ですね。

   阪神大震災の時は、募金と赤ちゃんの粉ミルクや服などの物資を送る、
   と言ったことしか出来ませんでした。
   震災後の本当の大変さも、中越地震の時に避難所にいた被災者の方々が
   「余震が怖い」と言っていた言葉も、何もかも、何もかもが、
   本当の意味でようやくわかった気がします。

   ビルの中の瓦礫の山を見ると、壊れかけたこの家を見ると不安になります。
   いつまで水を汲み続ければいいのだろう、
   いつになったら、ここでお風呂に入れるのだろう、
   余震が来るたびに慌てて起きて飛び出て、不安な夜を過ごす。原発は??
   今まで当たり前のようにやってきたこと、あったことが、
   本当はこんなにもこんなにも大切で幸せなことだったのか、
   こうなってみて初めてわかるものなんですね。

   地震の前夜、帰国中のアジアの星一番さんと再会しておりました。
   立川にある「ずくなし」という、アジアの星一番さんがコスメルで出会った方のお店で、
   美味しいお料理とお酒をご馳走になっておりました。

   できることなら、あの日に戻りたいです。そして何も起こらずに・・・
   でも、この年末年始にピピ島とプーケットに行ったのには
   こういう理由があったのかな、とも思うようになりました。

   地震が起こるのは避けられないけれど、壊滅的な被害に遭ったピピやプーケットだって
   こうして復興出来たのだと、私たちに教えたかったのかもしれません。

   東北の寒い避難所で不安な日々を過ごされている被災者の方々を思うと
   胸が痛くなる思いです。未だ無事だったか知ることのできない得意先が何件かあります。
   少しでも多くの人の命が救われますように。

   なかなか状況をブログで報告することが出来ずに申し訳ありませんでした。
   体調も崩してないですし、しっかり食べているので心配いりません。
   しつこいようですが、東北3県の被害に比べたら取るに足らないかもしれませんが、
   ご心配いただいている皆様に、遅くなりましたがご報告させていただこうと
   本日久しぶりにブログをアップ致しました。

   原発問題はどんどん深刻化しておりますが、
   地震は、きっともうすぐ余震もおさまってくるでしょう。
   動けるようになったこれからがスタートで、大変なのでしょうね。
   でも、自分ががんばれることは、全力でやっていくつもりです。
   
   皆さんの温かい言葉が、何よりの力になっています。
   最後にもう一度、本当にありがとうございます!!
  
   





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Last updated  Mar 28, 2011 02:37:14 PM
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