先生のいじめー7
ふたりが降ろされた場所は高速道路の下で白いガードレールで歩道と車道が分けられていて白いガードレールをまたがなければならなかった。足を痛めていた陽子は車に跳ねられてはと必死にガードレールを乗り越えた。先に歩いていた和夫が、「ああそうか」と気がつき肩を貸した。信号を渡り向こう側の歩道の端に陽子は座った。タクシーを探したが1台も走ってこない。そこはタクシーがあまり走らない場所だった。あそこでタクシーを呼んでもらうから、陽子ちゃんはここにいて」と和夫はいった。そこは、カーコンコンクラブという車の修理工場だった。カーコンコンクラブの人はタクシーを呼んでほしいという和夫に「救急車のほうが早くていいんじゃないの。呼んであげるから」と電話をしてくれた。