ナイスです、社長様♪

いつも　にこにこ 社長様ローン♪

　　スタッフ平気で　給料前借り♪

　　　　今日も、もちろん　ゼロ金利～♪　






トゥルルル～　トゥルルル～　トゥルルル～


ほらまた♪　借り入れのお電話のようですよ。

前借り常習スタッフ　Ｙさん　からです。

「５万円、今日振り込んどいてください」



不思議でございます。

確か、弊社は　人材派遣会社　だったはず。

金融？と、錯覚を覚えるのは私だけでしょうか。

しかし。

すぐそこには　ギラギラ顔の社長様。

妙に納得してしまうのも私だけでしょうか。





毎月毎月前借りをしていると、徐々にマヒしていくのが借金というもの。

一ヶ月　１度だった前借りが、２度になり、３度になる。

さらに、１万円だった金額が、３万円になり、５万円になる。

給与で精算するものの精算額が多すぎ、給与支給直後にまたも前借り。


これぞ、　∞ 借金スパイラ～～ル ∞　





「社長、またYさんから前借りの申し入れです。
　５万円振り込んでほしいとおっしゃってますけど」



「またか。アイツ何に使ってんのや？」


「お金の使い道は分からないですけど、うちの前借りの行方は検討つきます」



「何や？」

「消費者金融の返済に充ててるんだと思います。社長から借りれば無金利ですから。
　恐らく、そのまま回してるじゃないでしょうか」

　毎月、Yさんの在籍確認めいた怪電話があるのです。



「チッ・・・　そういうことか。
　せやけど、ついこの前も出したとこちゃうか？」




「GW前に１０万円貸してますから、合計すると１５万円になります。
　今月Yさんは有休３日も使ってますし、当社負担の保険料等の経費も考えると、
　“ライン” ギリギリだと思います」


「ギリギリか。まぁええわ、出したって」




「えっ！　いいんですか？」


「アカン言われへんやろ」



へっ？！　

有休取得は文句をおっしゃるのに、前借りは拒否できないと？

どうやら、社長様的・労基法には前借り拒否は違法！という一節が存在するようです。

相変わらず､理解不能でございます。




「しゃあないやろ」

何が、しゃあない のでしょう。






社長様。

私は念押し致しましたよ。

Yさんは間違いなく　”ライン”超越　の　最有力候補　。

恐らく、　グランドフィナーレ　は　間近　でしょう。





《弊社言語の解説》

ライン　…　借金額が給与額を超えてしまう一線を指す。

グランドフィナーレ　…　借金を踏み倒し、忽然と失踪する様をいう。








今日の一品。

極辛な世の中を抜け出せっ！！