カテゴリ:全然ヘンじゃない系
今日(あ、もう昨日)は夜、かなり遅く帰ってきたのだが、駅の構内でヘンな人を見た。地味な色合いの開襟シャツにスラックスという、特徴のない服装をしたごく普通のおじさんが、足下のビニール袋に向かって、えいえいえいっと指を振っていたのだ。
ビニール袋は、「東京都指定ゴミ袋」みたいな感じの半透明で大きなもので、中には小さく丸められた、スーパーのビニール袋のようなものが、無数に入っているのが見えた。 子どもの頃、まゆをもらったことがある。絹がとれる、あの繭だ。ビニール袋に入れて、つくえの引き出しに入れて置いた。そしてある日、引き出しをあけると、透明なビニール袋が茶色く変色していた。まゆから、カイコ蛾がかえってしまったらしい。ひ~っ 今、思い出しても恐ろしい、いや~な光景だった。学習机ごと、捨ててしまいたいくらいだった。 まあ、それはイイんだけど、おじさんのビニール袋も、なんだかちょうど、私のカイコ蛾のような調子に、濁った色をしていた。そしておじさんはそれに向かって、えいえいえいっと熱心に、指さし確認しているのだ。中に入っているカイコ、じゃなくって、スーパーのビニール袋を数えていたのだろうか? 3番線ホームに上がる階段下で、おじさんはえいえいえいっと、単調な指揮者のような運動をしていたが、結局だれもそれに気づかなかった。また私一人? どうしてみんな気づいてくれないんだよ~~~う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年06月26日 13時59分19秒
コメント(0) | コメントを書く
[全然ヘンじゃない系] カテゴリの最新記事
|
|