カテゴリ:全然ヘンじゃない系
外国の王室の、次期国王となるべき王子を「皇太子」と呼ぶことに、断固反対している人を知っている。その方の説によれば、「皇太子」とは「皇位継承の第一順位にある皇子」のことを言うのであって、「王位継承の第一順位にある王子」のことではない、のだそうだ。つまり、天皇制ではない国の第一順位にある王子を、皇太子と呼ぶのは何が何でもおかしい、というのだ。
その方が更に続けて「要するに、日本以外にも天皇制があるかのように、国民に勘違いさせるための国レベルの陰謀を感じる」と言ったのには、どうかなーと思ったけれど、「皇太子」という訳語については、なるほど、と思ったものだ。 で、気を付けて聞いていると、マスコミに登場する評論家や学者さんなどでも、スペインとかデンマークとかの「皇太子」を、絶対に皇太子とは呼ばない人たちがいることに気づいた。そういう人たちは、たとえば「フェリペ王子」のように、名前付きで呼ぶことが多いようだ。時には「crown prince」なんて、英語で言ったりする(イギリスの場合はPrince of Wales)。 先日も、日本の皇室と海外の王室との違いについて、テレビでインタビューを受けていた方が、やっぱり「フェリペ王子」派の物言いをしていた。なるほどー、結構いるのね、第一王子は皇太子じゃない、って主義主張のある方って。 はっきり発言される事柄は分かりやすいけど、「発言されない」ことの裏に、どういう情報なり考えなりがあるか、ってことは、知らない限り気がつき難い。知っている人と、知らない人とでは、見えている世界が違うんだろうなぁ、と思ったりする。 外国の「皇太子」を英語版で呼ぶ人たちのことを、それまでは「変な人」とか「気取っちゃって」と思っていたけど、そういうワケでも無いらしい。自分の基準で「変」と思っても、そこには何か意味があるのかも…… なぁんて考えて、ヘンな人遭遇癖のある自分を慰めてみる(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年08月10日 09時39分10秒
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