カテゴリ:犯罪者系
先日、ホームセンターで万引きの人を見かけた。背が高くて恰幅がいい(ちょっと太めとも言う)、30代後半くらいの男性で、肩くらいまである髪を、後ろでポニーテールにしていた。年格好や、ちょっとぶよっとした体型、髪型から察するに、自由業の人っぽかった。
で、その人は私の前をずかずかずかっと横切って、ドイツ製の浄水ポットの棚へと歩み寄った。そして、その浄水ポットのカートリッジ(千数百円相当)をむんずとつかむと、くるりっときびすを返して、再び私の前をずいずいずいっと横切り、エレベーターの方へ向かった。 そのホームセンターは2階建てで、各階で会計を済ませなくてはならない。だから、一階のカートリッジを持って、二階へのエレベーターに向かうのは、何としても変だった。 ゲームオタクっぽい雰囲気のポニーテール男性は、既にちょっとした買い物をしており、手にはその店の小さなビニール製買い物袋を下げている。じーっと見ていた私の前で、彼はそのビニール袋に、カートリッジをささっと突っ込んで、エレベーターに乗ってしまった。 ウマイやり方だ。だって、その店の買い物袋に入れてしまえば、同じ店の品物だから万引きとは分かりにくい。もちろん、買った分のレシートは持っているだろうから、もし捕まっても「レジの入力ミスだろう」ととぼけられる。それに、エレベーターに乗ることで、尾行(?)もいったん、振り切れる。 エレベーターに向かう彼の前方から、ガードマンさんが我々の方角に歩いてきて彼とすれ違ったのだが、全然気がつかなかった。変な人に敏感でないと、ガードマンは務まらんぞ! とか思いつつ、万引きして来たカートリッジで濾過した水は、美味しいのだろうか、とふと思った私だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年06月21日 22時01分31秒
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